
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
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九州の強豪クラブや高校と年間のリーグ戦「高円宮杯JFA Uー18サッカープリンスリーグ九州」を戦う大分トリニータU-18。リーグ前半戦を4勝1分4敗、勝ち点13の5位で折り返した。
前半戦最後の試合となったアビスパ福岡U-18戦では、試合開始2分、4分に立て続けに失点する。前半終了間際にも追加点を決められ苦しい展開を強いられた。後半は山﨑雅人監督の「守備陣形をコンパクトにして、前線からボールを奪いに行くように最終ラインを高く保とう」との指示を受け、狙いとするハイプレスからの素早い攻撃が随所に見られた。ただ、決定機を決め切れず、さらに2失点。0-5で大敗した。
今年のチームは昨年トップチームに昇格した松岡颯人、木許太賀、小野俊輔のような各ポジションで核となる選手がいない。「一人でスコアを動かせる選手はいないので、いい形でボールを奪うためのハードワークが全員に必要になる」(山﨑監督)と全員守備・全員攻撃を打ち出し、強化を進めてきた。
6月の九州クラブユース選手権では攻守で連動し、躍動感にあふれる戦いを見せた。決勝で敗れはしたが、4試合で15得点、2失点。チームが目指す方向性が間違っていないことを示した。
全員守備・全員攻撃が今年のチームの持ち味
課題はメンタルの部分。失点直後に追加点を許し、複数失点で負ける試合が散見する。DF矢野想翔(3年)は「失点すると下を向き、声が出なくなる。立て直せない試合が多い」と反省する。山﨑監督は「下を向いている時間はない。すぐに技術レベルを上げることはできないが、気持ちは変えることはできる」と、気持ちを切り替え、ポジティブに課題に向き合うように呼び掛ける。
22日、日本クラブユース選手権が始まる。九州2位で出場する大分はG大阪ユースらとグループリーグで対戦する。この大会は2年連続ベスト8入りしている。山﨑監督は「この大会で自信をつけて、リーグ戦にいい流れを持ち込みたい」と話し、矢野は「強い気持ちを持って8強の壁を越えたい」とクラブの過去最高成績を目指す。
「日本クラブユース選手権で8強越えを目指す」と語った矢野想翔
(七蔵司)
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