OITA SPORTS

6/30 MON 2025

supported by

ダイプロ

弓道 弓道

夏の主役たち⑭ 弓道女子 自分の型を貫き、チームワークで勝利を目指す日田 【大分県】

夏の主役たち⑭ 弓道女子 自分の型を貫き、チームワークで勝利を目指す日田 【大分県】

 昨年に続き、全国高校総体(インターハイ)の弓道団体女子に出場する日田。昨年12月にあった全国高校弓道選抜大会では、決勝トーナメントに進出するも2回戦で敗退。もう一度、全国の舞台で「勝つ」ために何が必要かを考え、練習に取り組んできた。たどり着いた答えは「自分の型を作る」だった。迷いなく弓を射るための型、調子が悪い時こそ立ち返る型を追求した。

 

 全国選抜に出場した池永真唯、中野由唯、吉海詩七の3年生は、大舞台を経験してから安定感を増している。地元開催となった全九州高校体育大会では、定期テストで練習時間を確保できず、本調子から遠かったが、「自分ができる限りのことはやった」と池永。総射数の全てが的中する皆中はなかったが、半数以上が的中した。弓手の押し方を変化させた中野は「インターハイまでに自分の型として完成させたい」と手応えを口にした。最後まで調子が上がらなかった吉海は、「やりたいことができず、修正がうまくいかなかった」と悔しがったが、全国高校総体に向けて課題が出たことを収穫とした。

 

全九州高校体育大会は決勝トーナメント1回戦負けとなった

 

 全国高校総体の団体は5人一組となるため、全国選抜(3人一組)から2人増える。成長著しい2年生の古城遥は、県高校総体の個人の部で4位になった勢いがある。全国選抜で補欠だった中島日和(3年)は悔しさを発奮材料にしてきた。田辺和子(同)は調子の浮き沈みはあるが、実力者である。この3人の中から、当日の調子がいい2人を選ぶことになりそう。

 

 全九州高校体育大会は決勝トーナメント1回戦負け。思うような結果が出なかったが、最後の射で全員が的中した。浜田昌子監督は「いい終わり方ができた。インターハイにつながる射になった」と全国の戦いを見据えている。中野は「好不調は誰にでもある。ただ、団体戦はそれをカバーできる仲間がいる。互いに足りないものを補っていけばいい」と全員の思いを代弁した。チームワークで全国上位を目指す。

 

全国高校総体ではチーム一丸となって上位入賞を目指す

 

 

(柚野真也)

大会結果