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大分雄城台高校陸上部 優勝に甘んじることなく体力強化

大分雄城台高校陸上部 優勝に甘んじることなく体力強化

 県高校新人陸上競技大会で2年連続の男子総合優勝に輝いた大分雄城台高校。200m(小野力矢=2年)、400mハードル(神徳元太=2年)、八種競技(麻生裕紀=1年)、4×100mリレー(麻生、神徳、小野、山口颯大=2年)で トップの成績を残した。優勝こそ逃したが、800mの梅野理久(2年)、1500mの江藤仁(2年)はともに3位入賞。中・長距離専門の駅伝部がある学校と競い、結果を残したことは大きな収穫となった。しかし、顧問の穴井伸也教諭は「確かに総合優勝できたが小粒ぞろい。大分県では通用しても、九州、全国へとコマを進めたときに、まだまだ勝負にならない」と厳しい評価だ。

 

 発展途上の新チームだが伸びしろは大きい。「県内での成績で満足することなく、九州でも勝ち進んで全国で戦えるようなチームをつくっていかなければならない。メンタル、フィジカルともにまだまだ鍛える必要がある。これといったエースはいないが、同じくらいのスキルだからこそ、切磋琢磨して記録を伸ばしていってもらいたい」と穴井教諭は期待を寄せる。また、同学年での競争だけではなく、1年生の存在も2年生にとっては大きい。八種競技の麻生は、フィールド・トラック競技ともに2年生に大きな刺激を与えている。

 

県高校新人大会で2年連続総合優勝

 

 もちろん誰しも目指すは優勝だが、4~6位入賞までの混戦をどのように制すかも、インターハイ出場に関わってくるといえる。6月の県高校総体に向けて、いまは基礎体力をつける大事な時期だ。選手たちは坂道ダッシュで息を切らしながら、ときには倒れこみながらも、何度も繰り返し駆け上がっていった。この自分を追い込む精神力は、やがて大きな自信へとつながる。「しつこさ、粘り強さ、たくましさを身につけてほしい」という穴井教諭の期待に選手がどこまで応えられるか。厳しい練習が続く。

 

 雄城台陸上部名物の坂道ダッシュ

 

(緒方美香)

大会結果