
大分トリニータ シーズン総括 戦い方を徹底できず低迷、降格危機で現実路線へ 【大分県】
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全国高校ハンドボール選抜大会九州地区県予選があり、大分が男女ともに優勝した。準優勝の男子・大分雄城台、女子・大分鶴崎とともに2月にある九州地区予選に出場する。
男子は大方の予想通り大分と大分雄城台の2強が決勝戦に駒を進めた。個の能力が高く、攻撃力を誇る大分に対し、大分雄城台は激しい守備で対抗する。体力を消耗するため選手を頻繁に交代しても規律のとれた強固な守備は崩れず、大分の攻撃を抑えた。大分の冨松秋實監督が「なかなか速攻につなげられず、簡単に得点できなかった」と話したように、前半は9−7で大分がリードしたものの思うように得点が伸びなかった。
後半は大分がコートを広く使ったパスワークで相手の守備陣を揺さぶり、キャプテンの浜田弘晟(2年)や佐野祐太(1年)らが得点を重ねる。12分にはこの試合最大となる5点差をつけ、ようやく主導権を握った。守ってはGKの野上遼真(1年)が187cmの長身を生かし、好セープを連発。「守備の連係がとれていたし、集中してプレーができた」と相手の勢いを止め、逃げ切った。浜田は「勝負どころで得点できた。セットオフェンスに磨きをかけ、九州大会では自分が得点してチームを引っ張りたい」と九州地区予選での活躍を誓った。
大分17−14大分雄城台
(9−7)
(8−7)
試合終盤まで激しい攻防が繰り広げられた
女子は大分が大分鶴崎に圧勝した。序盤から相手のミスを誘い、速攻につなげる得意の形で3連続得点してリードすると、一度も追い付かれることなく点差を広げた。攻守の切り替え、球際と1対1の戦いで圧勝した。
“実力では上”という思いから生まれるミスや隙を突かれないよう、ボールを失うと素早く帰陣する。慌てず、点差が広がっても浮かれない。「大分県ではなく、九州、全国で勝ちたい」とする意思、チーム内に充満した情熱が大分の圧勝劇を導いた。それでもキャプテンの高山彩音(2年)は「失点が多かった。出来は(100点満点中の)40点ぐらい」と反省点を口にし、次のステージに目を向けた。
大分29−10大分鶴崎
(15−7)
(14−3)
攻守の切り替えの速さで圧倒した大分
(柚野真也)
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