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県6人制バレーボール総合選手権大会 一戦一戦力をつけた県中学校選抜が優勝

県6人制バレーボール総合選手権大会 一戦一戦力をつけた県中学校選抜が優勝

 16、17日の2日間行われた県6人制バレーボール総合選手権大会は、社会人クラブチームから大学、高校、中学生チームまで参加する大会だ。今年は男子18、女子32チームが出場した。女子では県中学校選抜が高田高校戦を皮切りに勝ち上がり、準々決勝以降も社会人チームや国体成年女子の選手で構成される大分選抜チームに競り勝ち、優勝した。

 

 8月の選手選考から県中学校選抜を率いる小坂敏之監督は、「全国大会を控え、胸を借りるつもりで自分たちの力を出し切ることだけを考えていた。社会人チームに勝って何か吹っ切れ、チーム力が上がったように感じた」と振り返った。

 今大会の最大の狙いは公式戦の場数を踏むことだった。これまで県内の高校や九州の選抜チームなどと練習試合を重ねたが、真剣勝負は初めて。25日に始まる全国都道府県対抗中学大会を控え、タイプの異なるチームと6試合できたことは大きな収穫となった。「高さが劣る分、レシーブへの意識が強くなった」「スパイクも力任せに打つのではなく、ワンタッチで得点できるようになった」と選手はおのおのに手応えを口にした。

 

高校や社会人チームに勝利し自信を深めた

 

 

 優勝で大会を終えた県中学校選抜は、挑戦者として臨んだことでプレーに迷いがなく、トスが多少乱れてもスパイクを打ち抜いた。心地良いスパイク音が気持ちを高ぶらせ、テンポの良いトスワークも重なり、プレーの判断力、察知力、高さをカバーする走力、コンビネーションが一体となる好循環が生まれた。監督の思惑通り経験と自信を得られたと言える。

 

 キャプテンの金子沙耶(朝日中3年)は、「一戦一戦、チーム力が上がった。全国大会では日本一を狙っている。この大会で優勝した自信を勢いに変えたい」と最高のコンディションとメンタルで全国大会に挑めると話した。対戦した大分商業高校の森栄一郎監督は「思い切りがいいからサーブがネットにかかっても相手側に落ちる。全国大会でも自分たちのプレーを信じて思う存分試合を楽しんでほしい」とエールを送った。

 

思い切りのいいスパイクが好循環を生んだ

 

(柚野真也)