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大分工業高校 全国の舞台に向け自分の形をつくる

大分工業高校 全国の舞台に向け自分の形をつくる

 11月に行われた県高校弓道選手権で2年ぶり5回目の優勝を果たし、全国高校弓道選抜大会への出場を決めた大分工業高校。全国大会でも活躍が期待される。

 

 高校から弓道を始める部員が多く、キャプテンの小宮久輝(2年)もその一人。集中力と理解力でめきめきと上達し、今ではエースとしてチームを引っ張る存在となった。「穴がなく、弓を引いた後もブレない体幹の強さがある。物事をしっかり考えることができ目的意識が高い」と田中勉監督から絶大な信頼を得ている。

 

 10月に行われた県高校新人弓道競技大会でも3年ぶりに優勝した。集中力を研ぎ澄ませ1番に弓を引く「大前」として的中し続け、後続に流れを作った小宮。「自分たちの代となり初めての試合だったので不安もあったが、楽しみながら射ることに集中できた」と振り返る。また、「日頃の練習でできないことは試合でもできない。だからこそ毎日の一本が大事になる」と練習の重要性を強調した。

 

「毎日の一本が積み重ねとなる」と小宮

 

 今月24日から始まる全国高校弓道選抜大会の目標は、「今の実力を全て出し切ること」。全国での立ち位置を確かめる大会となる。「県大会、九州大会の内容は決して褒められるようなものではない。ただ、全国でどれだけ力を出せるかを目標にしている。各選手には迷ったときに立ち返る自分の形をつくるように求めている」と田中監督。

 

 小宮は「試合の緊張に慣れる、プレッシャーを克服するために、これまでの試合はいい経験になった。全国選抜大会で結果を出すことはもちろんだが、田中先生から常に“自分に勝て”と声を掛けられているので、まずは自分に勝つ。そして勝利という結果がついてきたら最高だと思う」と話した。

 

 大分工業弓道部のチャレンジは続く。

 

県新人戦で優勝したメンバー

 

(柚野真也)

大会結果