
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
第41回全日本少年サッカー大会の県大会決勝が26日、大分市のだいぎんサッカー・ラグビー場で行われた。どちらも初優勝を目指すドリームキッズサッカークラブ(ドリームキッズ)と判田サッカースポーツ少年団(判田)との一戦は、ドリブルサッカーを極めるドリームキッズが2−1の逆転勝利で参加97チームの頂点に立ち、全国大会初出場を決めた。
立ち上がりからドリームキッズがドリブルをベースとした攻撃で評判通りの強さを見せて相手を押し込む。対する判田は堅守で決定機を与えず、鋭い速攻で反撃した。互いに持ち味を存分に発揮し、スコアレスで前半を折り返す。
後半も一進一退の攻防が続いたが、後半8分に判田は相手が前掛かりになった隙を突いた。左サイドからのクロスを吉良光生(6年)がダイレクトで左足に合わせ先制した。劣勢をはねのけたチームは、追加点を目指し勢いは増した。
試合が終了し、喜びを分かち合う選手たち
しかし、得点の匂いが漂う時間帯が過ぎると一転、ドリームキッズが主導権を握る。酒井祐三監督が目指す「ドリブルで打開し、シュートで終わるサッカー」を実現する。ボールを持てばドリブルで仕掛け、ボールを失えば即座に奪い返しドリブルを始める。その積極性が功を奏したのが後半15分。キャプテンの吉岡拓海(6年)がドリブル突破し、ゴール左に流し込み同点に追いつく。後半の20分だけで13本のシュートを放ち、その半数以上がゴールの枠を捉えた。アディショナルタイムに途中出場の安藤尊司(5年)が豪快なロングシュートを決め、全国大会への出場を決めた。
吉岡は「優勝できて嬉しい。自分たちのドリブルができた」と喜び、酒井監督は「これまで先制された試合で勝てたことがなかったが、今日は慌てずに選手が頑張ってくれた」と選手を労った。ドリブルに特化したチームを作った指揮官は、「全国大会ではどれだけ自分たちのスタイルが通用するのかチャレンジしたい」と意気込みを語った。
初の全国大会出場を決めたドリームキッズ
(柚野真也)
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