バサジィ大分 つかんだ初勝利 走って守って決めた 【大分県】
フットサル
バサジィ・フットサル アグレッシブな守備で台風の目となる
3勝7分15敗で暫定11位のバサジィ大分。今季は5位以内に与えられるプレーオフ進出を逃したが、リーグ戦は残り8試合ある。原田浩平は「今季は不甲斐ない結果となったが、残り試合で上位陣と対戦する。リーグを盛り上げるためにもかき乱したい」と意欲を見せる。現在、名古屋が首位を独走するが、2位から6位は混戦となっている。バサジィは残り8試合で6位までのチームと5試合残している。季節外れの台風として上位キラーとなる覚悟だ。
前節は2位のフウガドールすみだと対戦し、2−2で引き分けた。押し込まれる時間は長かったが、決定機の数は互角だった。田村研人は「いいディフェンスからカウンターが増えている。練習からディフェンスの強度が上がり、相手がビビるようなディフェンスができつつある」と話し、森村孝志も「考えながらプレーができ、守備の強度を保っている。ボールを奪えそうなときは(ボール保持者へ)速く寄せ、連動してパスカットを狙えている」と手応えを口にする。
ショートカウンターからゴールを狙う森村
彼らの言う『強度』とは、守備における運動量、プレスのスピード、球際の迫力などを指す。10月29日からの3週間のリーグ中断期間中に、自陣で守備ブロックを築いていた守りから、前線からの攻撃的な守備へと切り替えた。「自分たちから積極的に仕掛ける守備となり勢いがついている」と原田。取り組む前線からのプレスは強烈。前から敵を囲い込み、高い位置でボールを奪うと、カウンターで一気にゴールを襲う。この流れがチームに活気をもたらしている。練習から激しいボールの奪い合い、自然と出てくる大きな掛け声は、これまでになかったものだ。
リーグ終盤戦となり、ようやく自分たちの形を確立した。シーズン序盤は決まり事がなく、迷いながらプレーしていた選手が多かったが、今は目指す方向性にブレがない。40分間、フルにプレッシングを機能させるのは至難の業だが、選手を頻繁に入れ替え、総動員で全力プレーに徹する雰囲気が生まれている。今のバサジィは“敗北”の二文字を簡単に受け入れるチームではない。
練習から”強度”を上げる意識が強い
(柚野真也)