
音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】
カルチャー
書道の大会はもちろん、学校行事や地域イベントなど年間を通じてさまざまな活動をしている大分鶴崎高校書道部。この夏に開催された第58回高文連席上揮毫(きごう)大会では、15人中7人の部員が推奨に輝き、そのうち2人は1年生と大健闘した。
「部員たちの可能性は無限大。ここでは(選択科目で)書道選択者でもなく、経験のない子でも入賞する。時間を積み重ね、自分の作品を丁寧に検証することが大きな成長につながっている」と話すのは顧問の安部恭子教諭。昨年は、全九州高校総合文化祭や大分県高文連中央展での入賞のほか、全国学生書道展で毎日新聞社賞を受賞。高野山競書大会では3人が入賞するなど数々の賞歴を持つが、目指すのは「書を通した人間成長」(安部教諭)だ。
自分の作品と丁寧に向き合う
「今年のメンバーは協力、努力ができるチーム。部活動を通してメンバーでやり遂げる経験は、生徒たちのその先の人生に必ずつながる。結果はその先についてくるもの」と安部教諭。そして、何事にも感謝する心を育てることを大切に指導する。
部長の宮崎智陽(2年)は、「書の上達はもちろん大切だが、何かあった時に相談できる場所、部員たちが笑顔で前向きになれる部でありたい」と部の信念をしっかりと受け継いでいる。どんな時でも書を楽しみ、自分たちの書と向き合いながら仲間たちと共に成長する心を忘れない。その姿勢が新たな成長につながるだろう。
数々の賞を受賞した書道部
(塩月なつみ)
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