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ひたむきに囲碁と向き合う15歳・小島二十(大分東明1年)

ひたむきに囲碁と向き合う15歳・小島二十(大分東明1年)

 「囲碁は世界一面白いゲーム」と話す小島二十(ふとお)は、幼い頃から囲碁の世界で戦い続けている。六段免状を持つ父の影響で4歳から囲碁を始め、以来数々の大会で入賞している。

 

 始めた当初、囲碁はあまり得意ではなかった。一度は離れたこともあったが、その経験が囲碁の魅力を再認識させたという。「小学生で空手や水泳を習った時もあったが、一度距離を置いたことで囲碁の楽しさをあらためて感じた」と当時を振り返る。

 

 大分に引っ越した10歳の頃に出場した県大会で、同級生に負けたことが小島の闘争心に火を付けた。「心のどこかで勝てるだろうと思っていたが、敗けて号泣した。そこから県大会で優勝するような大人に学びながら真剣に取り組んだ」。その向上心はすぐに結果となり表れる。全国規模の大会である「文部科学大臣杯・少年少女囲碁大会」では、県代表として2年連続で団体優勝、個人でも全国8位に入賞した。その後も多くの大会で成績を残しながら、中学3年生で「全日本こども囲碁チャンピオン戦」の中学生の部で優勝し、日本一の称号を手にした。

 

数々の大会で入賞実績を持つ小島二十

 

 「自分は天才ではないので、努力するしかない」と、毎日最低4時間は囲碁と向き合う小島。今年5月に行われた「アマチュア囲碁名人戦大分県代表決定戦」では、優勝経験のあるベテラン選手や有段者たちを相手に勝ち抜き、見事に優勝。7月にあった本戦には大分県代表として出場し、最年少出場ながらベスト16まで進出した。

 

 「大人との対戦で緊張はしたが、いい経験となった。これからも目の前の大会にしっかりと向き合っていきたい」。その経験を糧に、この夏開催される「全国高校囲碁選手権大会」の個人戦に出場する。日々ひたむきに囲碁と向き合い、小さな努力を重ね挑み続ける15歳のこれからが楽しみだ。

 

全国高校囲碁選手権大会では上位を目指す

 

 

(塩月なつみ)