
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
矢野達也(2年)
ポジション:FW
身長・体重:171cm・68kg
前所属チーム:大分トリニータU-15
大分工業高校の2年生エース矢野達也は強気だ。戦う気持ちを前面に出し、一直線にゴールを目指す。全国高等学校サッカー選手権大会大分県大会(選手権県予選)の初戦となる国東戦では追加点を決め、幸先良いスタートを切った。県高校総体で準優勝の悔しさを晴らすべく、ゴールを量産しチームを勝利に導く覚悟だ。
Q:まずは大分工業に進学した理由を聞かせください。
A:サッカーは幼稚園から続けていて、中学の時は大分トリニータU-15に所属していました。そのままU-18に上がるかどうか迷っていました。高校サッカーを経験したいと思っていたとき、友成(義朗)監督に出会ったことがきっかけになりました。
Q:友成監督はどんな監督ですか?
A:監督は、僕の気持ちの中に謙虚さを育ててくれました。もともと兄の影響でサッカーを始めたので、年上の先輩と一緒にプレーすることが多かったんです。良くも悪くもすごく負けず嫌いな性格だから、同級生にも先輩に対しても同じようにガンガンと意見を言ってしまう。それは良くないと自分でも感じていたんですが、今年の春の合宿の時に試合に負けてイライラして、チームメイトに対して熱くなってしまったんです。それを見た監督から「お前は何様なんだ」と厳しく叱られたんです。
「謙虚な気持ちを忘れずにプレーしたい」と語る矢野
Q:その後の監督との関係は?
A:それが… その時に僕は監督にも強く反論してしまい、ついに「帰れ!」って言われてしまいました。そのまま帰る準備をしていたら、3年生の花宮大聖先輩が引き止めてくれて、「お前の気持ちも分かるけど、悪いところでもあるから」と言われました。その日のうちに監督に謝りに行きましたが、結局その合宿中は試合に出してもらえませんでした。さすがに反省しました。「自分ができていないことは人にも言えない」と思うようになりました。今でも相変わらずはっきりと言ってしまいますが、謙虚な気持ちを忘れないようにしています。というか、3年生の先輩たちがみんな優しいんです! 普通なら、後輩に強く言われたらイラッとすると思うんですけど、ちゃんと受け止めてくれるし、指導もしてくれる。いい先輩ばかりです。
Q:確かに練習中から積極的に声を出していますね。
A:はい。技術があるわけではないので、気持ちを前面に出してゴールを奪いに行くのが僕のスタイルです。
Q:県高校総体でも活躍していましたが、この1年を振り返ってください。
A:1年生の時はポジションが中盤だったんですが、FWにコンバートされて点を取りたい一心で頑張ってきました。インターハイ予選や選手権予選など、主要な試合でずっとベスト4止まりだったのが、今年の県高校総体でライバルの大分西に勝てた。ずっと勝てていない相手だったので、負けたくないという気持ちがチームをひとつにしたんだと思います。けど、せっかく決勝に進んだのにてっぺんを取れず、悔しかったですね。今は選手権県予選のチャンピオンになるというプラスの気持ちです。
Q:優勝は狙えそうですか?
A:任せてください! 苦しくなったら、みんなで声を掛け合おうと約束しています。苦しいときこそ、僕の活躍のしどころです。
ガムシャラにゴールを目指す
(冨松智陽)
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