
音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】
カルチャー
部員一人一人の個性や主体性を大切にし、基礎練習から時間をかけて取り組んでいる大分南高校書道部。5年前、第26回国際高校生選抜書展「書の甲子園」の団体の部で全国優勝を果たしてから、多くの賞歴を誇っている。同大会では昨年も団体の部で全国準優勝(2年連続3回目)、個人の部でも大賞や準大賞、優秀賞と結果を出した。
顧問の鹿苑晋史教諭は「県立高校なので圧倒的な基礎力を身に付けないと他校には勝てない。1年生の間に基礎となる正しい姿勢、持ち方、筆使いができるようになれば奇麗な字ができる、という論理で部員と向き合っている」と、活動時間が限られる中で、基本を大切にしながら部員それぞれに合った指導法を徹底している。
基礎力を身に付けることを徹底する
現在部員は20人。書道を目指して入学する生徒はほとんどいないという中で、全国で結果を残す要因は部員たちの「主体性」にある。3年生が部の目標、スケジュール管理までを行うという。鹿苑教諭は「目指すのは全国優勝か地区大会のトップかなど、決めるのは部員。結果だけを求めている訳ではないので、こちらからは決めずに部員たちが目指すものを大切にしている」と話す。重要なのは、作品を仕上げるまでの過程で見つかる課題や向き合い方、仲間との絆。それが部員たちにとって一番の財産となり、結果として賞へつながっている。
この夏に開催される「とうきょう総文2022」にも出場が決まっているが、大分南書道部の目指すものは常にその先にある。目の前の大会に一つずつ丁寧に真剣に取り組みながら、9月に行われる国際高校生選抜書展「書の甲子園」で再び全国優勝を目指す。
書の甲子園で優勝を目指す
(塩月なつみ)
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