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高校野球 応募したイラストが大会パンフレットの表紙を飾った大分国際情報文芸部の遠藤陽向

高校野球 応募したイラストが大会パンフレットの表紙を飾った大分国際情報文芸部の遠藤陽向

 6日から開幕した第104回全国高校野球選手権大分大会は、連日熱戦が続く。甲子園出場を目指し、白球を追う球児たちの姿はまぶしい。大会パンフレットの表紙画募集に、「青春」と題した原画(絵画)で応募した遠藤陽向(1年)は最優秀賞を受賞し、表紙を飾った。

 

 文芸部に所属する遠藤は、日頃から人物のイラストを描いている。今回の制作に当たり、結果となる勝敗の先にある感動を考えた。「極限まで集中力を高めた選手の表情」に力点を置き、見る人によって「真剣さや焦りなど様々な感情を感じてもらえたらいいなと思う」と話す。

 

全国高校野球選手権大分大会の開会式で表彰された

 

 授業の一環で表紙原画を作成したが、書き始めると徐々に自分自身の集中力も増し、目の向きや口の開き具合、頬を伝う汗など細部まで感情を込めた。鮮やかな色彩で青春を現し、「納得できる作品となった」(遠藤)。

 

 最優秀賞の知らせを聞いたときは「賞を取れるとは思っていなかったので、素直にうれしかった」と喜んだ。野球とはそれほど縁はないが、「暑い中大変だと思うが、悔いのない試合をしてほしい」とエールを送る。今後も人物を中心としたイラスト作成に取り組み、「妥協せずに自分が納得できる作品を描き続けたい」と球児に刺激をもらったようだ。

 

パンフレットの表紙画を作成した遠藤陽向

 

 

(柚野真也)