監督の哲学 押し付けない指導で選手の力を引き出す飯田朱音監督(昭和学園高校バドミントン部) 【大分県】
バドミントン
県高校総体 バドミントン女子団体 別府鶴見丘が9年ぶりの優勝
県高校総体
バドミントン女子団体
決勝 5月28日 べっぷアリーナ
別府鶴見丘3−1昭和学園
(ダブルス2-1、シングルス1-0)
県高校総体のバドミントン女子団体、11月の県高校新人大会で優勝した勢いそのままに別府鶴見丘が9年ぶり6度目の優勝に輝いた。準決勝で大分西を破り、決勝では5連覇中の昭和学園に3-1で勝利した。キャプテンの射場美古都(3年)は、「チャレンジャーとして向かっていけた。優勝という響きがたまらない。男女アベック優勝を狙っていたので、それが達成できたこともうれしい」と喜んだ。
昨年の県高校総体では準決勝で負けた。敗戦からのスタートとなったチームは、けが予防と体のキレを上げるために体づくりから始めた。食生活を見直し、部員13人で32kgの減量に成功した。升巴正博監督は「決して無理な体づくりをしたわけではない。日頃からの摂生がプレーだけでなく、気持ちも充実させた」と振り返る。
安定した力を見せた射場美古都(左)・友永莉香(右)ペア
準決勝、決勝では、「ダブルスの2試合で勝ち、シングルスの3試合で1勝すればいい」(升巴監督)と試合に臨んだ。射場・友永莉香(3年)ペア、丹生結子(3年)・佐野幸花(2年)ペアが安定した試合で王手をかけた。エース格の佐野がシングルスでも勝利して、優勝の原動力となった。佐野は「ダブルスでストレートで勝てたので、余力を持ってシングルスを戦えた。追いつかれる場面もあったけど、周りの声で落ち着いて試合ができた」と周囲のサポートに感謝した。
今月19日から開催される地元での九州大会でベスト4、7月下旬の全国高校総体でベスト16を目指す。射場は「県内で勝ったことに満足せず、九州、全国でどれだけ勝てるかにこだわりたい。(3月の)全国高校選抜で1回戦負けで悔しい思いをしているので、どれだけ成長できたかを試したい」と、これから続く大会に向けて意気込みを語った。
9年ぶりに王者に返り咲いた
(柚野真也)