
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
今年もこの季節がやってきた。14日から高校サッカーで最も注目が集まる第96回全国高等学校サッカー選手権大会の大分県大会(選手権県予選)が始まる。シード4校を紹介するとともに、注目選手にインタビューする。
今夏、念願のインターハイに出場を果たした柳ケ浦高校。しかし、県高校総体直後から選手のけがに泣かされ、インターハイをベストメンバーで戦えなかったのは心残りだった。その悔しさをバネに、選手権県予選でもう一度全国に行くと意気込んでいる。夏以降のOFAリーグ戦では、選手層を厚くすべくさまざまな選手を起用してきた。
校舎からサッカー部専用グラウンドまでの距離は約3キロ。授業を終えると、この距離を走ることから選手たちの練習は始まる。個々の意識は高く、走り込み、筋力トレーニングなどフィジカルの強化に加え、普段の食事にも注目し、体調管理や体重管理に取り組んでいる。「決して強制しているわけではなく、率先してやっている子が多い。自らの課題を見つけられる選手ほど伸びがいい」と話すのは、柳ケ浦高校サッカー部の黎明期(れいめいき)から指揮を執り続ける野口健太郎監督だ。
脳裏をよぎるのは、昨年の選手権県予選3回戦の東明高校戦。相手に粘られ0対0の末にPK戦でまさかの敗退を喫した。「高校生は1発勝負になったら思わぬ力を発揮する。それはうちにも他校にも言えること」と野口監督。選手たちにも「油断」はない。昨年のこの敗戦、そして悔いの残ったインターハイ。そういう意味では、まだ思いを消化しきれていない。技術的に突出した選手はいないが、個々が輝きを見せる今年のチームは、その輝きがまとまったときに大きな光となる。もう一度、全国の舞台を目指す。
インターハイに続き、選手権の出場を狙う
FW:B
夏以降、負傷に悩んだ選手は多いが選手権予選に照準を合わせ調整を続けてきた。インターハイで活躍した井上颯太(3年)はゴール前での動きに磨きがかかっている。また国体を経験した芝崎翼(1年)も得点の要。
MF:A
戦力は安定。決定力を高めるため得点にどう絡むか研究を重ねてきた。キャプテンの中山龍聖(3年)と園田遥希(3年)が、FWの井上、芝崎を生かせるかどうか鍵を握る。伸び盛りの北原建信(1年)にも注目だ。
DF&GK:A
走り込みなどフィジカル面の強化が実を結び、終盤でも戦える持久力と、当たり負けしないしなやかな強さを手に入れた。ムードメーカーの森田裕介(3年)、小柄だが闘志あふれる原田涼平(3年)に期待したい。
ラストパスの供給源となるキャプテンの中山(3年)
(冨松智陽)
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