バサジィ大分 つかんだ初勝利 走って守って決めた 【大分県】
フットサル
バサジィ大分 館山マリオ体制がスタート、新監督が描くビジョンとは?
フットサルのバサジィ大分は、サテライトとU―18の館山マリオ監督をトップチーム監督に昇格し、新たなシーズンを迎えた。館山監督は、「まずはクラブの考え方、そして私の戦術が習熟できるように概念を落とし込みたい」と、選手やスタッフの相互理解を深めるため、24日から宮崎でキャンプをスタートした。
館山監督は大分で2008年シーズンから5季、サテライトとU―18創設時から監督として4季指揮した経験がある。若手育成に定評があり、戦術家としても知られる。昨季までのコーチ狩野新氏は、サテライトとU―18の監督となり、トップチームのコーチも兼任。チーム全体を統括する新設のディレクターに吉武茂郎氏が就任する。3者とも長きにわたり大分の指導者として関わっている。吉武ディレクターは「トップからサテライト、U―18まで、マリオ監督のフットサルを一貫できる体制となった。前カテゴリーのベクトルでフットサルができる」と意気込む。
ミーティングの準備をするスタッフ
宮崎キャンプには、けがで長期離脱の仁部屋和弘と外国人選手を除く12選手が参加しており、サテライトからの特別指定選手も加わっている。今回の目的はチームコミュニケーションとフィジカルトレーニングに主眼を置いているが、練習後のミーティングでは、早速「館山学校」を開講しているようだ。館山監督の頭の中には「ボールを受けるときの体の向き、相手の視線と重心など、意識しなければいけないことがある。常に3つのパスコースを作りトライアングル(3角形)を保つ」と明確なコンセプトがある。ミーティングでは映像を使い、館山監督の戦術の肝となるボール保持のための詳細な動きが伝えられている。
6月18日のリーグ戦開幕に向けて、チームは動き始めたばかり。「このキャンプでは、とにかく徹底してチームの下地づくりをして行きたい」と館山監督。新たなチームカラーを出すために、「競争から出てくる選手の自主性に期待する」と語る。新指揮官の下、新しい大分が動き出した。
再び大分で指揮を取る館山マリオ監督
(柚野真也)