
大分トリニータ シーズン総括 戦い方を徹底できず低迷、降格危機で現実路線へ 【大分県】
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なぎなたの全国高校選抜大会で、団体試合の2連覇は逃したが、女子個人試合で準優勝となった伊藤永愛(3年)。「昨年の全国選抜の団体優勝は、試合には出させてもらったが、先輩が成し遂げたもの。『今年は今年』という思いで臨んだが結果を出せなかった。個人戦においても悔しさしかない。夏のインターハイ(全国高校総体)に向けて新たな思いで挑戦したい」と、「日本一」への強い思いを語った。
連覇のかかった団体試合は、初戦となった2回戦に快勝したが、3回戦では3試合全てで判定となり1−2で敗退した。築城理恵監督は「どの高校とも力の差はなかったし、レベルも互角。勝ち上がるときは僅差の試合で競り勝つ。それができなかった」と悔しさをにじませた。エースでありキャプテンの伊藤も同じ思いだった。「連覇のプレッシャーは感じなかったけど、一試合一試合が苦しい試合だった。練習から注意していた面打ちを取られた。勝ち切れないのは、まだまだ練習が足りないということ」と課題を挙げた。
個人試合で準優勝した伊藤永愛
思うような結果は出せなかったが、全国舞台を味わったことは自信になった。築城監督は「伊藤以外の2、3年生が経験を積めたし、今の自分たちの実力を知ることができた。漠然としていた目標が明確になり、リセットできたと思う」と話し、実戦でしかつかめない試合運びや攻撃の手順など「『分かってはいたけど身についていない』と理解できたこと」を収穫に挙げた。
最終学年となり、全国高校総体に向けて団体、個人で日本一を狙う伊藤は「まずは県高校総体で勝たなければ次はない。これから全てが最後の大会。相手に対策されることもあるが、それを上回る技術を身につけたい。自信を持って試合に挑めるように一日一日の練習を大切にしたい」と決意を口にした。
全国高校総体では団体、個人で日本一を目指す
(柚野真也)
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