
大分トリニータ シーズン総括 戦い方を徹底できず低迷、降格危機で現実路線へ 【大分県】
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全国大会で結果を残している男子が注目されがちだが、女子も負けてはいない。県内では向かうところ敵なし、1月23日に行われた全国高校剣道選抜大会の県予選でも見事優勝を果たした。全国選抜では、創部以来ひたむきに追い求めてきた「日本一」の称号を今度こそつかみ取る覚悟だ。
1年生6人、2年生5人という少数精鋭のチームが日本一になるために必須なのが、チームワーク。「全員に同じ課題や決まり事を持たせ、思いを共有させる」「私生活では当たり前のことを当たり前に確実に行い、その中で気遣いや相手の気持ちを察する術を学ぶ」など、通常の稽古以外の部分にも注力することで、チームは一皮むけようとしている。岩本貴光総監督も「うまくハマれば、男子以上の力を発揮する可能性もある」と自信をのぞかせる。
チームをけん引するのはキャプテンで大将の奥日菜乃(2年)。岩本総監督に「勝負勘は、これまで指導してきた選手の中で一番といっても過言ではない」と言わしめる逸材。負けん気が強く、延長になればなるほど、無類の強さを見せる。「奥に回せばなんとかなる」そんな安心感がある。名実共にチームを支える大黒柱だ。
もう一人、鍵を握るのが先鋒の芦田敬子(同)。勝負どころで相手の返しを恐れない捨て切った面を打ち込むなど、思い切りの良さに定評があり、奥と並んで勝利に貢献する。
緊張感のある稽古で力をつけた
脇を固めるのは、努力家で常にチームを元気づけるムードーメーカーの浦辺史織(2年)、堅実な剣道に定評がある伊藤実乃里(同)、恵まれた体格から繰り出す技で相手を圧倒する石井心(同)。1年生も実力者がそろい、いずれも全国で十分に通用する力を秘めている。
勝つために岩本総監督が思い描くのは、相手に打たせない剣道、そして先手必勝。うまくリードして奥に回すという道筋をどう再現できるか。一人一人が日本一という大きな目標と真剣に向き合い、自身の役割を果たそうと努力している。
それぞれが役割を果たし、日本一を目指す
(甲斐理恵)
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