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テニス男子 全国選抜大会に向けて万全を期す大分舞鶴、目指すは日本一のみ

テニス男子 全国選抜大会に向けて万全を期す大分舞鶴、目指すは日本一のみ

 悲願の日本一に向けて、チーム内競争が激化している。テニスの男子団体で全国高校選抜大会に出場する大分舞鶴は、戦力が整い、調整も順調だ。昨年の同大会を経験した2年生5人に好不調の波は少なく、昨年秋ごろから急成長する1年生の台頭もあり、選手層が一気に厚くなった。大園洋平監督は「戦力的には日本一を狙える位置にある。あとはメンタルの部分。(全国高校選抜大会)九州地区大会で準優勝となったが内容は悪くはなかった。引かずに自分たちのテニスをするだけ」と手応えを感じている。

 

 九州地区大会で宿敵・柳川(福岡県)に僅差で敗れた。コロナ禍で県外遠征ができず、実戦を経験できなかったことが響いたが、1カ月後の本戦に向けて課題は解消されている。「どこも同じ条件なので言い訳にはできない。全国に向けて、この1カ月で試合を増やし、経験値を上げることができている。2年生が安定しているので大崩れすることはない」と大園監督。

 

全国選抜大会に向けてチームの雰囲気は上々

 大園監督が信頼を寄せる2年生に穴はない。エースの高妻蘭丸は、昨夏の全国高校総体(インターハイ)の個人戦で3位となった有望株。冬場の筋力トレーニングで体が大きくなり、サーブに力強さが加わった。高妻は「インターハイで結果を出したことで周りの見る目が変わってきた。プレッシャーはあるけど、守りに入るのではなく自分から仕掛け、立ち向かう姿勢が大事」と話す。これまでストローク(打ち合い)を得意としていたが、サーブとボレーを強化し、オールラウンダーになりつつある。

 

 シングルスの2番手、3番手となる斎藤樹市、大野琢実は堅実にプレーできる。高田快と福森功一郎のペアは、互いの良さを引き出し、九州地区大会で負けなし。それぞれが冬場に長所と短所を見つめ直し、自分に必要なものを強化し、スケールアップした。1年の頃から全国舞台を経験した5人は、チームの核としての自覚がある。高妻は「自分たちが引っ張って、1年生が思い切りプレーできるような試合をしたい。これまで先輩たちが成し遂げることができなかった日本一を、自分たちの代で達成したい」と、さらなる高みへ決意を語った。

 

日本一は射程圏内にある

 

 

(柚野真也)