
音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】
カルチャー
全国大会の常連校として圧巻のパフォーマンスで魅了する大分東明高校バトントワーリング部。昨年12月に開催された「第49回バトントワーリング全国大会」では学校部門・高校の部で金賞を受賞した。キャプテンの長曽我部江里(3年)は、「前回はリモートでの動画開催だったが、今回は観客の前で演技できたことがうれしかった。10年以上も金賞を受賞しているのでプレッシャーはあったけど、練習で取り組んだことを発揮できた」と喜んだ。
バトントワーリングは金属製の棒を自在に操り、その演技の技術と表現力を競うスポーツ。頭上高く投げたバトンを、ターンや側転をしてキャッチするなど、アクロバティックな要素も多い。今大会に12人で臨んだ大分東明は、技のキレやフォーメーションの正確さを駆使し、完成度の高い演技を見せた。男子が3人入ったことでダイナミックさが加わり、ジャズに合わせた独創的な表現も評価された。会場には大分東明の演技を見たさに、出場校の生徒が集まるほどのにぎわいがあったという。
バトントワーリングは体力と集中力が求められる競技
3年生7人にとって最後の全国舞台だった。幼稚園年長からバトンを持ち、見た目の優雅さとは裏腹に、体力と集中力が求められる競技に14年間の時間を費やした。成長する姿を見てきた喜田弘子コーチは、「努力を惜しまず練習してきたメンバー。この年代は仲が良く、チームワークもいい。心に残る演技をしてくれた」と目を細めた。
2月の発表会で競技を止める3年生は多く、「幼稚園の頃からずっと一緒だった。次で終わりという実感はないけど、段々と寂しくなるのかなと思う」とは副キャプテンの梅田彩由(3年)。全国大会が終わってからも練習を続け、高い技術力と表現力、創造性で集大成に臨む。「悔いのないように楽しく踊りたい」とは全員の思いだ。
全国大会で金賞を獲った大分東明
(柚野真也)
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