県スポーツ少年団駅伝交流大会 男子 豊後高田陸上クラブが連覇達成 【大分県】
陸上競技
全国高校駅伝 大分東明の男子が過去最高タイの4位、女子は17位でフィニッシュ
男子第72回、女子第33回全国高校駅伝は26日、京都市のたけびしスタジアム京都発着のコースで開催され、県代表として大分東明が男女ともに出走した。男子は2時間3分30秒で4位、女子は1時間11分12秒で17位となった。井上浩監督は「男女ともにベストを尽くした。男子は表彰台、女子は10位以内の目標を達成できなかったが3年生は意地を見せたし、下級生は来年につながるレースをしてくれた」とたたえた。
男子は1位の世羅(広島)と2位の洛南(京都)が好記録を出す高速レースとなった中で、「戦力が整っていた。過去最高4位以内を狙って出走した」と井上監督。大分東明は1区の柴戸凌太(3年)が15位でタスキをつないで流れをつくり、3区のダニエル・ディリツ(2年)が快走した。トップグループから遅れをとってのスタートとなったディリツは、「風が強く、きつかった」と前半はペースを抑えていたが、徐々にエンジンがかかり、中盤以降はギアを上げて9人抜きの力走で4位まで順位を上げた。
4位入賞の大分東明男子
4区以降は表彰台を目指し、「ほぼ狙い通りの展開。ノーミスでつなげた」と井上監督。それでも今年の男子のレベルは高く、最終7区は5位からのスタートとなった。1年の松井一は、一時は6位に順位を落としたが、焦りはなかった。「(離されずに)ついていけばいい。ラストで勝負できると思っていた」と競技場に入るまで勝負を控えた。トラックに入るとぐんぐんスピードを上げ、最後の直線でさらにスピードを上げて、4位でフィニッシュ。「3位以内を狙っていたので悔しい」と泣き崩れたが、ゴールで待っていたキャプテンの柴戸は「最後の最後に根性を見せてくれた。ありがとう」と抱きしめた。井上監督は「最後にドラマが待っていた。表彰台は逃したが、すがすがしい4位だった」と感慨深げに振り返った。
女子は選手層が薄く、厳しいレース展開を強いられたが、1区の竹原さくら(3年)、2区の多田妃奈(2年)が流れをつくり、15位まで順位を上げた。3、4区で追い上げられ24位に順位を落としたが、最後はスーサン・カモソ(同)が区間3位の力走で17位まで順位を上げてゴールした。井上監督は「少ない人数で粘り強く走った」と評価した。
苦しみながらも、17位と結果を出した大分東明女子
(柚野真也)