県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
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スター候補生インタビュー(4) 野球 京本真(明豊高校3年)「心は熱く、頭は冷静に」
189センチの長身から投げ下ろす最速146キロの直球と変化球を武器に、春のセンバツ甲子園では明豊初の準優勝に貢献した京本真。中学時代は大淀ボーイズ(大阪府)に在籍し、ジャイアンツカップ優勝の経験を持つ。高校では2年次からエースとして活躍。昨年10月に行われたプロ野球ドラフト会議で読売巨人軍から育成7位指名を受け、新たな一歩を踏み出す。
Q:新たなステージへの挑戦。現在の心境は?
育成7位ということで、自分の中では悔しいという思いがあります。でも、両親やチームメートなど、応援してくれる人たちの喜ぶ姿を見て、気が引き締まりました。いろんな場所で「お前なら大丈夫だ」と言われたのもうれしかったです。育成からのスタートですが、支配下登録選手になれるように一日一日を成長するチャンスだと捉え、前に進んでいきたいと思います。
Q:プロを意識したのはいつから?
高校に入ってすぐ、指導者に「お前はプロを目指せ」と言われたのがきっかけです。それまでは正直、球速や精神面の部分でプロに通用するとは思っていなかったので、大きな自信になりました。地道に練習する中で「自分もプロになれる」と確信し、「絶対にプロになる」という強い気持ちを持つようになりました。
Q:高校3年間で得たことは?
考える力がついたこと。ただがむしゃらに練習するのではなく、一つ一つのプレーやトレーニングがどういう意味があるのか、どういう結果を生むのかを考えながらやってきました。例えば、球速を上げるためには、どのトレーニングで、どこをどう鍛える必要があるのかといったことです。日々の生活も全て野球とひも付けて考えました。それと、エースとしての在り方も学びました。高校最後の夏、監督から言われた「お前がエースだから全試合お前で勝つつもりでいく。エースとしての意地を見せてくれ」という言葉が今も胸に刺さっています。エースとはそうあるべき存在だと、自覚しました。
高校3年間でエースとしての心得を学んだ
Q:チームメートや監督へ伝えたいことは?
一番は感謝です。副キャプテンでピッチャーリーダーという立場の自分に何も言わずについてきてくれたチームメートのおかげで成長できました。みんなが必死にやっている姿を見て自分もしっかりしなければと思いました。そういった意味では、ついてきてくれたというより、僕がついていったという気持ちです。監督には不調の時もずっとエースとして背番号1番を着けさせてもらったのに、日本一の監督にしてあげられなかった悔いが残っています。明豊でやってきたこと、初心を忘れずにプロで活躍することが監督と明豊への恩返しになると思っています。
Q:どんな選手になりたいですか?
ファンに愛される選手を目指しています。そのためには野球以外の部分も大切だと思っています。ゴミ拾いだったり、あいさつだったり、そういうところをしっかりして、「明豊出身の京本は野球以外もすごい」と言われるようになりたいです。プレーの面では強気のピッチングというか、気持ちの面では絶対に負けないという自信があります。「心は熱く、頭は冷静に」、ピンチが来ても落ち着いた冷静なプレーで貢献したいです。
Q:2022年の目標を教えてください
体づくりが一番。1年目ではまず何試合投げてもけがをしない体づくりに力を入れたいです。もちろん、その中で支配下を狙えるチャンスがあれば狙っていきたいですし、結果を出すチャンスがあれば結果を残してアピールするつもりです。
今年はけがをしない体づくりに力を入れる
(甲斐理恵)