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冬の全国大会特集 ラグビー 3年ぶりの花園で8強入りを目指す大分舞鶴

冬の全国大会特集 ラグビー 3年ぶりの花園で8強入りを目指す大分舞鶴

ベスト8進出のためのポイント

・試合の組み立て

・ギアチェンジ

・初戦突破で勢いに乗る

 

 3年ぶりに高校ラグビーの聖地・花園のピッチに立つ大分舞鶴。全国高校ラグビーフットボール大会の県予選では、宿敵・大分東明と史上初の引き分けとなり、両校が優勝。抽選での代表権獲得に複雑な思いがあったが、今は気持ちを切り替えて花園での戦いに備えている。「県予選以降は、もう一度基本に立ち返った。体づくりからパス、ハンドリングスキル、コンタクトの部分の基礎練習を徹底した」と杉本圭監督。1カ月ほど基本練習で土台を整備、12月に入ってからは対対外試合で試合勘を戻し、課題を洗い出した。

 

 杉本監督が挙げた課題の一つが、試合の進め方だ。「県予選のようにスローテンポの試合になったときに、ボールを保持して時間をかけるラグビーができたことは収穫だったが、自分たちで試合をコントロールして、得意の形に持っていけるよう選手全員が共有しないといけない」。選手も課題が明確になっており、キャプテンの島正輝(3年)は「速いテンポでアタックすれば自分たちのラグビーに持っていけるので、どこで仕掛けるかゲームメークする必要がある」と話す。もう一人のキャプテンであり、チームの司令塔の川上隆輔(同)は「試合の組み立ての部分が課題、それはスタンドオフの自分の役割なので、試合までにコミュニケーションを取って迷いなくプレーできるようにしたい」と試合プランを練っている。

 

試合を組み立てる司令塔の川上隆輔

 

 初戦の相手は初出場の倉敷(岡山代表)。対戦相手が決まってから選手にスイッチが入り、これまでの倉敷の過去の試合を分析し、「傾向と対策」を練り上げ、準備を進めている。「相手の留学生がポイントとなるが、幸い県予選の東明戦がいいシミュレーションになった」(杉本監督)。練習では戦い方を落とし込み、試合に向けて各ポジションで狙いが明確になっている。

 

 3年生にとっては最初で最後の花園。「3年間の思いをぶつけ、一番楽しかったと思える大会にしたい」(島)、「多くの方に支えられてここまで来た。初戦をいい形で戦えたら、勢いに乗れる」(川上)。目標はシード校を倒して勝ち上がった先のベスト8。簡単に達成できる目標ではないが、杉本監督は「力を出し切ればクリアできる。ウチは修正力が高く、チームの状態も悪くない。支えてくれた人たちの期待に応えられる試合にしたい」と手応えを感じている。

 

全国大会ではベスト8以上が目標となる

 

 

(柚野真也)

大会結果