OITA SPORTS

7/1 TUE 2025

supported by

シーアール

カルチャー カルチャー

かるた甲子園を目指す中津南高校かるた部

かるた甲子園を目指す中津南高校かるた部

 パーンという音とともに札が飛ぶ。県高校総合文化祭で競技かるたをデモンストレーションした中津南高校。小倉百人一首の和歌を読み上げた瞬間に、かるた部員の腕が札に伸びる。その速さに観客から「おおっ!」「すごい!」と驚きの声が上がった。

 

 高校日本一を決める「かるた甲子園」と呼ばれる「全国高校小倉百人一首かるた選手権」を目指す中津南は、毎日2時間の実践方式で練習に取り組む。

 小倉百人一首の和歌の下の句が書かれた取り札を自分と相手の陣地に25枚ずつ並べ、まず15分間で札の位置を覚えてから試合開始。読み上げられた和歌の取り札を取り、相手陣地の札を取ったら自陣の札1枚を相手陣地に送る。先に自陣の札が無くなったほうが勝者となる。かるた甲子園に向けて、部長の中川結(2年)は「団体戦で勝つことが目標」と話す。

 

県総文でのデモンストレーションは盛り上がった

 

 競技かるたは、「ちはやふる」という漫画やアニメ、映画で人気が出たが、県内の競技人口はまだ少ない。顧問の日野沙織先生は「高校から始めても全国を目指せるのが競技かるた」と入部者を募る。取り札を記憶する力、読まれた和歌を聞き取る力、札を取る瞬発力が勝負を左右するが、「実戦を繰り返せば勝てるようになる」と中川。札まで一直線で腕を伸ばすことがコツのようだ。

 コロナ禍で大会が中止になるなど実戦の場は少ないが、全国大会を目指して練習に励む。

 

全国を目指す中津南

 

 

(柚野真也)