
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
第100回全国高校サッカー選手権県大会
11月14日 昭和電工ドーム大分
決勝
中津東2-0大分工業
大分や鶴崎工業など優勝候補が次々と脱落していったサバイバルを制したのは、第4シードの中津東だった。3回戦の情報科学戦で試合終了間際に1点差を逆転して一気に勢いに乗った。その後も強豪相手に接戦で勝ち上がり、大分工業との決勝は「持ち味が出た。粘り強くボールを奪い、サイドに起点を作って、得意のドリブルから崩せた」と首藤啓文監督。PKで得た先制点を守り抜き、アディショナルタイムには追加点を奪い、7年ぶりの全国高校選手権大会行きの切符を手にした。
序盤に攻勢に出た中津東は、長短のパスをつなぎ、大会を通して存在感を放っていた国広雄陽(3年)が起点となった。左サイドでボールを受けると相手との1対1を制してラストパス。“シュートで終わる”攻撃を見せた。
スコアレスで折り返した後半は、大分工業のパスワークに押し込まれる場面もあった。吉岡流星(同)は「守備陣が粘り強く守ってくれていたので先制点がほしかった」と話す。中島柊(同)とのパス交換でペナルティーエリアに侵入したところを倒され、PKを得ると、中島がしっかりゴール左隅に決めて先制する。
リードしてからは、大分工業の猛攻撃に劣勢が続いたが、キャプテンの村本輝(同)を中心に守備は崩れず、攻撃に転じれば国広や吉岡らが個人の力でシュートまで持ち込んだ。アディショナルタイムでは、数的不利の場面でも国広、吉岡がドリブルで打開してつなぎ、最後は今池宙斗(同)が追加点を奪い、勝負を決めた。
先制点を決めた中島柊
村本輝 (3年)
相手は縦パスで攻撃のスイッチを入れてくると言われていたので、そこをケアしながら、縦パスを奪ってカウンターにつなげることができた。優勝した実感はなく、こうしてインタビューされると、徐々にこみ上げてくるものを感じる。全国大会に出ることが目標だったので、これから先の目標は明日にでも決めたい。
中島柊(3年)
PKになれば僕が蹴るというのは決まっていたので、焦ることはなかった。最初から左に蹴ると決めていた。先制したことで落ち着いてプレーできたし、自分たちらしいサッカーができたと思う。
国広雄陽(3年)
優勝できて素直にうれしい。相手は先発メンバーに2年生が多く、(3年生が多い)自分たちの方が勝利に対する思いが強かった。個人的にはドリブルで仕掛けるプレーを出せたし、全国でも面白いサッカーを見せたい。
吉岡流星(3年)
守備陣が粘り強く守ってくれたので、なんとか先制点が欲しかった。PKだったけど先制できたし、追加点も奪えた。全員がいつも通りのプレーができたと思う。7年ぶりの全国選手権だが、緊張せずに自分たちのプレーをするだけ。楽しみたい。
(柚野真也)
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