現役プロが熱血指導 大分に広がる「バスケの灯」 【大分県】
バスケ
大分舞鶴高校 「自分たちのバスケをすれば勝てる」常勝チームの確固たる思い
バスケットボール男子 ウインターカップ県予選特集(4)
全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会(通称ウインターカップ)の県予選特集の最後は大分舞鶴。県内最高のタレントを誇り、県内最強チームとして君臨する。ウインターカップ3年連続出場は目標ではなく、ノルマとなっている。
第1シード 大分舞鶴高校
部員22人(うち3年生5人)
ウインターカップ3年連続出場を目指す大分舞鶴が、優勝候補大本命であることは揺るぎない。今夏のインターハイに出場した主力メンバーの2年生が、そのままチームの主軸となっている。全国大会に出場したことで経験値も上がり、どんな試合状況になっても動じることはない。もともと2年生の主力は中学時代に全国3位を勝ち取った強者たち。高校に入ってからの成長は右肩上がりの勢いがある。
打倒舞鶴に燃える各チームは、あの手この手で揺さぶりをかけてくるが、常勝チームは動じない。チームには「やるべきことをやれば勝てる。どんなに苦しい展開になっても最後に1点リードしていればいい」という確固たる思いがある。勝てると信じる人間は、どんな状況になろうと自分のすべきことができる。重圧、ハンディ、逆風でも平然とプレーできる。それが常勝チームと呼ばれる所以(ゆえん)だ。
インターハイ以降はディフェンスの強化を図った。新キャプテンの山崎蒔志(2年)は、「昨年のチームの方がディフェンスに激しさがあり徹底していた。あのチームを上回るチームになりたい。そのためにリバウンド、ルーズボールを積極的に奪いたい」と話す。
今大会は、急成長中の新鋭・別府溝部学園と藤蔭の勝者と初戦で対戦し、準決勝では順当に勝ち上がれば古豪・日田が相手だ。調整できる試合は1試合もない。さらに試合前々日まで学校の中間考査があり、コンディションに不安を抱える。ただ、これらの不安要素も常勝チームには程よい障害なのかもしれない。
キャプテンとしてチームを引っ張る山崎蒔志(2年)
総合評価 A
2年生の2枚看板、久原大弥と山崎蒔志が攻守において核となる。齋藤哲也監督の信頼は絶大で、彼らがいれば大きく崩れることはない。唯一の不安材料は久原と山崎に頼り過ぎることか。ただ、他のチームであればエース級のタレントが控え、選手層は県内トップ。何らかのアクシデント、トラブルがない限りV候補の地位は揺ぎない。
- 得点力
- ★★★★★★★★☆☆8
- リバウンド力
- ★★★★★★★☆☆☆7
- パス能力
- ★★★★★★★☆☆☆7
- 3ポイント
- ★★★★★★★★☆☆8
- フリースロー
- ★★★★★★★★☆☆8
- 守備力
- ★★★★★★★★☆☆8
- サイズ
- ★★★★★★★☆☆☆7
- 経験
- ★★★★★★★★★★10
3年生の奮起が優勝を近づける最大の要素となる
(柚野真也)