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バスケットボール ウインターカップ県予選 男子は別府溝部学園が2年ぶり3度目の優勝

バスケットボール ウインターカップ県予選 男子は別府溝部学園が2年ぶり3度目の優勝

第74回全国高校バスケットボール選手権大会県予選

10月31日 大分舞鶴高校体育館

男子 決勝

別府溝部学園107―58大分上野丘

 

 全国高校バスケットボール選手権(ウインターカップ)県予選大会の男子は、順当にシード校が4強入り。その中でも高さ、パワー、スピードで圧倒し、全試合を100点ゲームで勝利した別府溝部学園が、2年ぶりに冬の県王者に輝いた。

 

 大分上野丘との決勝戦は、2メートルを超えるコンゴからの留学生2人の高さを生かした。着実に点を重ね、リバウンドを制しただけでなく、ダニエルスジャー淳輝(3年)を筆頭に、全員が最後まで攻めの姿勢を緩めなかった。第1クオーター(Q)までは20-11と点差こそ開かなかったが、第2Q以降はディフェンスが機能し始め、次々と守備から速攻が決まり点差を広げた。「今年の強みは誰を出しても同じレベルの試合ができること。安心して見ていられるチーム」と末宗直柔監督が評する通り、メンバーチェンジを繰り返しても一人一人が自分の与えられた役割を果たした。要所でセットプレーも機能し、勝利を呼び込んだ。

 

 「(この2年間弱)悔しい思いを続けてきたのでほっとしている」。げきを飛ばし続けた末宗監督に笑顔がこぼれた。2020年の県高校総体以来、優勝が遠のいていたが、コロナ禍で思うような練習ができなかったからこそチームワークが醸成されたという。特にウインターカップを知る3年生が一つになって後輩たちを牽引(けんいん)したことで、チーム力が高まったのも勝因だ。「私の思いは、しっかり伝える時間が増えたことで選手たちに浸透していたが、3年生がフォローしてくれた結果」と末宗監督。辛い時期も「ウインターカップのメーンコートで試合をする」と目標を掲げ、気持ちを奮い立たせた。全国への再挑戦はこれから始まる。

 

守備から速攻につなげた別府溝部学園

 

喜びの声!声!声!

 

 

大神廉斗 (3年)

 キャプテンとしてつらい時期もあったけど、もう一人のキャプテンの長嶺が「チームのために」と頑張ってくれたし、みんなが支えてくれた。仲間のおかげで勝てた大会。これまでの悔しさは確実にチームの力になった。全国では、どのチームよりもバスケを楽しみながら、目標のベスト8を達成したい。

 

長嶺早良(3年)

 今までで一番弱いチームと言われ続けて悔しい思いをしてきた。うまくいかない時には何度もみんなで集まって、目標の再確認をし続けた結果を出せたと思う。この大会でさらに成長できた。県内の他チームの気持ちまで背負って試合をして、大分県のバスケが全国に通用することを証明したい。

 

ダニエルスジャー淳輝(3年)

 悔しい思いをしてきた先輩たちの思いを背負って戦った。成長を見せられる試合ができたが、ルーズボールへの気持ちやディフェンスからの切り替えのスピードなど課題も見つかった。あと2カ月でしっかり調整したい。3年間で培ってきたことをアグレッシブなプレーで表現して、ベスト8に進みたい。

 

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度