
音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】
カルチャー
知恵と技術を競うロボコン(ロボット競技)に、モノづくりの醍醐味(だいごみ)が詰まっている―。鶴崎工業高校電気部の部員20人は、自作ロボットを“ゼロ”から作り上げる。設計はもちろん、プログラミングや、機材となるアルミなどの加工をする。全ての作業を何もないところからはじめるため、多くの時間を費やす。「時間があっという間に過ぎる」と話すのは操縦を担当する山崎蒼斗(3年)。
今年9月に開催された県高校ロボット競技大会では3連覇を成し遂げた。大会は、5人1組でチームを作り、ロボットを操縦して3分の時間内にゴルフボールやペットボトルなどを指定の場所まで運び、得点を競う。部長の山下大空(同)は、「時間内に正確な作業が求められる。ロボットの大きさや重量などが制限されるなかで、アイデアを出し合い、ひとつの形にするのが楽しい」と話す。プログラミングに興味があり、入部して基礎から学んだ。「ロボットが動くことに感動して、試行錯誤を繰り返しながら知識が身に付いた」。大会ではプログラミングとメンテナンスを担当して、優勝の立役者となった。
ロボットの動きを見つめる部員たち
山崎も、入部するまでプログラミングの知識はなかったが、論理的思考力を身に付け、ゲームが得意だったこともあり、操縦担当となって力を発揮した。昨年からロボット競技大会に出場しており、「勝ったときの充実感は何にも変えがたいものがあった」と振り返る。「4連覇を目指してほしい」と、後輩にモノづくりのバトンを託す。
ち密にロボットを操る山崎蒼斗
(柚野真也)
地区を選択
学校名を選択