バサジィ大分 つかんだ初勝利 走って守って決めた 【大分県】
フットサル
バサジィ大分 伊藤雅範監督インタビュー リーグ再開に向けて、若手を中心に底上げ。ベテラン勢にも期待
10月8日のリーグ再開に向けて、準備をしてきたバサジィ大分。序盤戦総括に加え、約3カ月の中断期間の成果や、今後の見どころなどを伊藤雅範監督に聞いた。
Q:3勝2分2敗で5位。ここまでのリーグ戦を振り返って率直な感想は?
可もなく不可もなくという感じです。もう少し勝ち点を積み上げたかった思いはありますが、ここから自分たちの強みを出していけばいいと思っています。ウチの強みは3つ。1つは個々のクオリティーが高いこと。2つ目は機動力。試合終盤になっても運動量が落ちないことは武器となります。そして3つ目は精神面。私は選手に勝つことが全てだと言い続けています。戦術や個人能力を高めることは当たり前。チームの勝利のために責任感を持ってプレーできるか。最後はその部分が最も重要な要素だと考えています。
Q:東京オリンピック・パラリンピック、フットサルワールドカップと2つの大きなイベントがあったとはいえ、3カ月弱の中断期間で、チームマネジメントは難しかったのでは?
これだけの長い準備期間はシーズン前にもなかったことですからね。7月はオフを入れて、8月はリラックスした状態でコンディションを整え、徐々に負荷を与えました。9月からは熱量を上げて、シーズン再開に向けて準備をしてきました。
Q:中断期間中の成果は?
サテライトの選手を参加させて、チャンスを与えました。コロナ対策で対外試合ができず、成長が見えにくい状況ではありましたが、底上げはできたと思います。今シーズンは主力選手が抜け、新しい選手が入ってきましたが、チームは循環することが大事だと改めて感じました。今いるメンバーで最善を尽くすこと。試合に向けて準備ができている選手がコートに立つ。これは今後も変わらないし、競争意識を高め、チーム力を上げるしかないです。
リーグ再開に向けて手応えを語った伊藤雅範監督
Q:3カ月で監督の想像を超える成長を遂げた選手はいますか?
若い選手は3カ月あれば体が変わると実感しました。山田凱斗や野口茅斗は見違えるような体つきになりました。元々、線の細い選手ではありましたが、彼らの努力により当たり負けしない体を手にしたと思います。活躍が楽しみです。
Q:ワールドカップに出場した代表組が来週からチームに合流できるようですが、矢沢大夢、森村孝志に期待することは? また、他のメンバーに求めることは?
代表組の2人に関しては、大きな大会を終えてモチベーションの部分は気になります。燃え尽きるのか、世界との差を感じてまだまだと思えるのか。そこは選手としての力量が問われる部分だと思います。世界を相手に経験したことは貴重なので、それをどんな形でチームに還元するのか期待したい。
他のメンバーに関しては、仁部屋和弘と芝野創太の実力のあるベテランが、長い調整期間を経て、どれだけのクオリティーの違いを見せつけてくれるのか楽しみです。彼らはこれから一年一年が勝負となるので、どんなシーズンを過ごすのかが問われます。そして、3年後のワールドカップに向けて、若い選手は、これからのパフォーマンスが日本代表に直結するので目の色が変わると思います。バサジィから今回以上の数の選手を送り出したいです。
山田凱斗ら若い選手の活躍が期待される
(柚野真也)