
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
空手道の“大野ひかる2世”が躍動するー。第21回全日本少年少女空手道選手権の小学5年形で佐藤凜子(秀徳会)が日本一に輝いた。佐藤は「これまで稽古をしてきたことを出せた。楽しむことができた」と喜んだ。
両親が選手だった佐藤は、実業団で活躍した父・龍治さんの試合を見て4歳から空手道を始めた。当初から筋が良く、練習熱心だった佐藤が手本としていたのが、日本代表の大野ひかる(大分市役所・同市消防局)だった。大野の演武を動画で繰り返し見てはまねた。
小学1、2年時に同選手権で連覇。順調に力を伸ばしていたが、3年生で準優勝となったことが悔しく、悩んでいたときに大野が師事する大分県空手道連盟会長の佐藤重徳師範が率いる空手道場「秀徳会」で練習する機会があった。「凜子にとってのターニングポイントとなった」と龍治さん。
稽古に励む佐藤凜子
昨年4月から秀徳会で稽古することになった佐藤は最高の環境を得る。憧れの大野の他、全日本強化選手の西山走(同市消防局)と同じ空間で練習ができ、佐藤師範の指導を仰ぐことで成長曲線が上向いた。龍治さんは「手本としていた選手にアドバイスを受け、空手に取り組む姿勢など競技以外の部分で多大な影響を受けている」と娘の変化と成長を喜んだ。母・友希さんは「毎日楽しそうに稽古に出かける。大野さんのしぐさ、まばたきまでまねている」と笑う。
「自分の形を追求したい。目標は大野さん」と語る佐藤。昨年の全日本選手権で優勝し、今年11月にドバイで開催される世界空手道選手権に出場する大野の後を懸命に追っている。
「自分の形を追求したい」と話した
(柚野真也)
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