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ボディビル・フィットネス 逸材ぞろいの県勢男子、全国での活躍に期待

ボディビル・フィットネス 逸材ぞろいの県勢男子、全国での活躍に期待

 ボディビル・フィットネス競技の「第66回九州・沖縄男子ボディビル選手権」「九州・沖縄男子マスターズボディビル選手権」「大分県メンズフィジークOPEN」「大分県男子ボディビル選手権」の4大会が、8月29日に別府市公会堂で行われた。

 午前中に開催された県メンズフィジークOPENは、ハーフパンツで上半身のみを競う競技。ビキニパンツで全身が審査対象になるボディビルとは違い、取り組みやすさから、若い人を中心に近年競技人口が増えている。今回は168㌢以下、172㌢以下、172㌢超、40歳以上のマスターズに分かれ、大会最多の58人が競った。

 

 その中で注目を集めたのが、172㌢超で圧勝した後藤雅智 (国東市)。23歳で精悍(せいかん)な顔立ちが印象的だが、「地元の大会で優勝できたのがうれしい」と話す表情にはどこか幼さも残る。フィジーク歴は1年。「スポーツでけがをして、ウエートで体をつくりはじめたのがきっかけ。筋トレは自分の努力が絶対に実るから面白い」とハマった。それから1年の快進撃はすさまじい。昨年10月に福岡で行われた「マッスルゲート福岡」で、初出場ながら「ノービス」「176㌢以下級」「オーバーオール」の3冠を達成。その後も無敗記録を更新し続け、今回も当然のように勝利を勝ち取った。そんな将来有望な逸材の、次の目標は日本一。「9月の日本オープンまでにもっとコンディションを整えたい」と前を向く。大分から全国へ、そして世界へと飛躍する日も遠くなさそうだ。

 

フィジークで優勝した後藤雅智(中央)

 

 県男子ボディビル選手権では小野幸重(トレーニングジムマッスル、竹田市)が優勝。九州・沖縄男子ボディビル選手権でも5位に食い込んだ。小野は大会後、「50歳になってようやく長年の夢だったJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)に加入でき、はじめての大会で優勝できてホッとしている」と笑顔を見せた。競技を始めて最もコンディションが良いようで、「歳を重ねないと出せないものがある。毎年1㍉でも筋肉を大きくして、全国を目指したい」と力強く語った。ボディビル歴30年、50歳。小野の挑戦はまだまだ続く。

 

 コロナ禍での大会開催に尽力した一人、県ボディビル・フィットネス連盟の津田貴之理事は「感染症対策には最大限に配慮した。無事に終わってよかった」と胸をなで下ろし、「まだまだ知らない人も多いが、ハーフパンツで行うフィジークなど、始めやすい競技もある。若い人にもぜひチャレンジしてほしい」と後進育成に意欲を見せた。

 後藤など若手の活躍で盛り上がりを見せている県内のボディビル・フィットネス競技。今後の展開が楽しみだ。

 

県男子ボディビル選手権で優勝した小野幸重

 

 

(甲斐理恵)