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地域のラグビー力を高めよ 永友洋司氏(日本代表強化副委員長/キヤノンイーグルズGM)

地域のラグビー力を高めよ 永友洋司氏(日本代表強化副委員長/キヤノンイーグルズGM)

インタビュー

 

永友洋司氏(日本代表強化副委員長/キヤノンイーグルズGM)

 

2019年ラグビーワールドカップ日本大会まで2年余り。ラグビー熱が高まりつつある大分県では、24日にラグビートップリーグ第5節のキヤノンイーグルズとヤマハ発動機ジュビロの試合が大分銀行ドームである。現役時代は日本代表スクラムハーフとして8キャップを獲得し、現在は日本代表の強化副委員長であり、キヤノンのGMでもある永友洋司氏。これからラグビーが盛り上がるためには「ラグビーを知り、ラグビーを楽しむこと」が重要だと語った。

 

 

Q:現在のジャパン(ラグビー日本代表)の評価は?

A:2019年のワールドカップまで2年。11月からテストマッチが続きますが、そろそろ本番を見据えたメンバー選考が始まります。2015年のエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)の時のジャパン(日本代表)と全く違うタイプのチームに生まれ変わるでしょう。現HCのジェイミー・ジョセフのカラーが出て楽しみなチームになると思っています。

 

Q:ファンは前回ワールドカップより、良い成績を望んでいます。手応えはいかがですか?

A:もちろん皆さんの期待は感じています。前回ワールドカップ以上の成績、決勝トーナメント進出がジャパンとしての目標なので、いい状態の選手を送り込むことがトップリーグ各チームの使命となります。また、2019年ワールドカップ成功のために、各地で開催される試合にお客さんが足を運んでもらえるような努力が引き続き必要だと思います。

 

Q:テストマッチは、どのくらいの試合数をこなすのですか?

A:年間6〜8試合です。その数が多いか少ないかということよりも、強豪国とどれだけマッチメイクできるかが大事です。幸い2019年ワールドカップの開催国なので、いろんな国が日本という国がどのような気候、文化などの特性があるのか知りたがっています。なので比較的テストマッチの対戦相手には恵まれる立場にいます。期待してください。

Q:ラグビーの国際大会「スーパーラグビー」に参戦している日本選抜のサンウルブズとジャパンの連携は、今後どのようになるのですか?

A:サンウルブズは南半球のカレンダーになるので、北半球カレンダーで動くトップリーグ、ジャパンと真逆のシーズンを戦うことになります。だからサンウルブズのメンバーは、シーズンが終わるとトップリーグ、ジャパンの試合があり、年間休みなく試合をすることになります。選手をどう休ませるかを考えなければいけない課題に直面しています。ただ、南半球の強豪クラブと対戦できるサンウルブズの活動は間違いなく2019年に向けての強化と直結します。

 

Q:2019年ワールドカップでは大分県は開催県になっています。今後、気運を高めるために必要なことはありますか?

A:まずは興味を持ってもらう人を増やすことから始めなければいけません。来週(24日)はトップリーグの試合があるので、その試合で観客にどのようなメッセージを送れるかが大事になります。僕はキヤノンイーグルズのGMとしての立場ですが、キヤノンというチームにとらわれずラグビーを大分の方々に知ってもらえるかが大事だと思っています。

 

Q:ラグビー観戦初心者は、どのように試合を観れば楽しめますか?

A:ルールから入ると非常に複雑なイメージを持たれると思う。ラグビーは後ろにパスを回しながら前に進む“理不尽なスポーツ”と理解した上で、その面白さを楽しんでほしいです。また、接触の多いコンタクトスポーツなので、選手同士がぶつかったときの音など聞けば驚くと思います。大分銀行ドームは音が響くスタジアム設計なので、衝撃音が響くはずです。大分はラグビーが盛んな県。高校では全国でも古豪と呼ばれる大分舞鶴がありますし、根強いラグビーファンがいると聞いています。若い方も今回のトップリーグを機にラグビーファミリーになってほしいです。

 

「試合で観客にどのようなメッセージを送れるかが大事になる」と語った永友氏

 

大会結果