
音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】
カルチャー
「今までで最高の演奏だった。大きな会場だったが、隅々まで豊府ブラスバンドのサウンドを響かせることができた」と、吹奏楽部をまとめる河津成美(3年)は振り返った。第58回大分県吹奏楽コンクールの高校の部には22校が参加し、大分豊府は金賞を受賞。2校に与えられる県代表となり、今月22日に開かれる九州大会に出場することが決まった。
3大会連続の九州大会出場は、3年生にとってノルマだった。河津は「昨年は(新型コロナウイルス感染拡大防止のため)県大会もなかったので、『今年は』との思いが強かった。後輩にいい経験をさせることができる」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
吹奏楽部は3年生が24人、2年生18人、今年の4月には35人の新入部員が加わり大所帯となった。九州大会に出続けていることが呼び水となったことは間違いなく、「コンクールの結果が全てではないが、頑張った結果が形となった」(河津)。
明るい3年生が下級生を引っ張る
今大会には編成人数55人枠を最大限に使い、大人数ならではの力強い音を響かせた。演奏前に「これまでお世話になった方々、応援してくれた方々に元気を届けよう」と声を掛け合ったという。大舞台に立つことが初めての下級生もいたが、3年生が引っ張り、自由曲の「宇宙の音楽」では、その名のごとく「壮大な音を奏でることができた」と胸を張る。
集大成の場となる九州大会では「県大会よりもグレードアップして、豊府らしいサウンド作りを意識する」と、3年生を中心に細部へのこだわりは強い。目標はもちろん金賞だ。
九州大会の目標は金賞
(柚野真也)
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