
音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】
カルチャー
将棋の女子団体で全国高校総合文化祭(全総文)に出場する大分南。団体のメンバーは、昨秋の県高校新人大会で個人3位となった広川凜桜(3年)と新井玲佳(同)、岡部朱里(1年)の3人。大会までの残りの期間は、将棋の基本である3手詰、5手詰でつなげる感覚を磨く。
顧問の坂本福子先生の熱心な誘いで新井が将棋部に入部したのは昨年10月。その新井に誘われた広川は、小学2年生のときに「父さんと将棋をしてボロ負けして悔しかった」ことが発奮材料となり将棋を始めた。二人とも前のめりに将棋に打ち込むつもりはなかったが、週3日の練習に通ううちに本格的に将棋と向き合い、楽しくなった。
県新人大会で個人3位になった広川凜桜
先輩の手筋を見て学んだ新井は「指せば指すほど、こんな手があったんだ」と感心し、将棋の“無限ループ”にハマった。新井の熱心さに刺激され広川も将棋に対する向き合い方が変わった。試合前は昼休みも打つようになると、自然と他の部員も集まり2人の対局を見ながら、「あの手はどうなの?」「こういう手もあったんじゃない」と感想戦で盛り上がったという。
今年4月、幼い頃に祖父から駒の動かし方を教わった岡部が入部、団体戦への出場資格を得て、全国大会行きを決めた。3人とも初めての全国舞台となるが「1人1勝が目標」(広川)、「精一杯頑張る」(新井)、「楽しみたい」(岡部)と気負いはない。坂本顧問は「全国大会はいい経験になる。納得できる試合をしてほしい」と対局に送り出すつもりだ。
全総文に出場する大分南の団体メンバー
(柚野真也)
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