国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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夏の主役たちvol.5 テニス女子 気持ちも技術も急ピッチで仕上げる福徳学院
全国ベスト8を目指して、緊張感が高まっている。テニス女子の全国高校総体(インターハイ)に出場する福徳学院は、7月から県外の強豪校と練習試合を重ね、本番に向けてギアを上げた。曜日崇監督は「新チームになって絶対的に試合経験が少ない。九州大会は中止となったが、ようやく県外遠征ができるようになったので急ピッチで仕上げている」と話す。
3月の全国高校選抜大会の出場を逃し、5月の連休では新型コロナウイルスの第4波で遠征できず、強化計画を練り直した。県内の社会人や卒業生と練習試合を組み、緊張感を持って練習できる環境づくりに苦心した。幸い3年生6人、2年生4人、1年生5人と過去最大の部員数がそろったことで、部内でのリーグ戦などを試行し試合勘が鈍ることはなく、6月の県高校総体ではシングルス、ダブルス、団体で全国行きの切符をつかんだが、自分たちのレベルを図り知るには至らなかった。
3年生を中心に練習から盛り上げる
全国でどれだけ戦えるのか、選手の不安は解消されず、モチベーションを保つのは難しかった。3年生を中心に「今できることに集中しよう」と呼び掛け、これまでの写真や動画を使った歌詞動画で気持ちを奮い立たせたという。キャプテンの染矢美来(3年)は「私たちにとって最後の大会となるので“3年生が引っ張る”という思いは強くなった」と話す。
団体と個人ダブルスで染矢とペアを組む西川萌花(同)は、「インターハイに向けてチームの雰囲気はいい。試合に出られない選手の分まで一つでも多く勝ちたい」と得意のネットプレーと思い切りの良いスマッシュに磨きをかける。染矢は「競い合える仲間がいたから成長できた。みんなの思いを背負って、攻めの姿勢を貫きたい」と意気込む。
インターハイのテニスは8月1日から、長野県の松本市浅間温泉庭球公園などで開催される。
目標は団体でベスト8となる福徳学院
(柚野真也)