県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
野球
TOS小学生野球大分県チャンピオン大会 津久見が連覇達成!
第24回TOS小学生野球大分県チャンピオン大会の決勝が10日にだいぎんスタジアムで行われ、津久見少年野球部と松岡少年野球クラブが激突した。序盤は均衡した展開となったが、集中打で上回る津久見が10対3で制し2連覇を達成した。
(スコア)
津久見 000 240 4 | 10
松岡 000 101 1 | 3
誰がどの場面に出ても状況に応じたバッティングができる津久見と、切れ目のない攻撃で10点取られても11点取る“超攻撃野球”で勝ち上がってきた松岡の対戦となった決勝は、大方の予想に反して序盤は投手戦となった。
津久見は昨年の優勝メンバーだった黒木大生(6年)、松岡は江口飛勇(6年)の両エースが互いに3回まで3者凡退と力投した。
打者2巡目に入った4回表、津久見は1番・黒木の三塁打から2番・樋口心菜(6年)のランニングホームランで2点を先制した。松岡はその裏、安部琥(6年)の好走から1点を返したが、津久見の勢いは止まらなかった。
口火を切ったのは黒木だった。5回に四球、エラーで得点圏に走者を進め一掃の左越適時打で2点。その後も打線がつながり、この回に計4点を加え試合の主導権を握った。
2連覇を達成した津久見少年野球部
惜しくも準優勝に終わった松岡少年野球クラブ
「あの4点が大きかった」と松岡の葛城聡監督は悔やんだ。安打数はほとんど変わらなかったが、要所で適時打が出なかった。それでも6回、7回に1点ずつ返し、懸命に攻撃を仕掛け、最後まで津久見を苦しめた。
最終的には決定力の差が結果に現れたが、両チームとも力を出し切った好ゲームと言えるだろう。津久見の矢野雄樹監督は「練習から厳しい要求をしてきた。試合前にいつもの練習通りにやろうと子どもたちに呼びかけた。先行逃げ切りの自分たちのパターンとなった」と、日々の練習の成果が勝因となったと話した。津久見はこの勝利で、この大会通算2回目の栄冠を勝ち獲ることとなった。
試合後の選手コメント
7回を1人で投げ切った黒木大生(津久見・6年)
監督から今日は継投しないから1人で投げ切ろと言われた。ボールが多く、完封できなかったのは残念。でも仲間が点を取ってくれたし、安心して投げることができました。バッティングではタイムリーが打てたのは良かったです。
先制のランニングホームランを放った樋口心菜(津久見・6年)
監督に優勝をプレゼントできてうれしいです。(ホームランの場面は)前の打者が塁に出てくれたので返すことだけを考えていました。打った瞬間に外野を抜けると思ったので思い切り走りました。今日は100点満点です。
(柚野真也)