
音に心を込めて飛躍の年に 別府翔青高校吹奏楽部 【大分県】
カルチャー
本年度から本格的にコンクールに参加する柳ケ浦高校の吹奏楽部。11人の少人数編成だが、昨年度から外部講師を招き、演奏技術を磨いている。部長の下畑陽菜乃(3年)は「これまでは楽しく演奏できればいいと思っていたが、コンクールを目指すようになって緊張感が出てきた」と、部員の意識が変わったと話す。休み時間に練習する部員も増えている。
お披露目の舞台は今月24日から開催される「大分県吹奏楽コンクール」。4月に入学した1年生6人が、「せっかく練習しているのだからコンクールに出たい」と申し出て、3年生を中心に話し合いの場を設けて、出場を決めた。アルトサックス奏者の岩尾咲良乃(3年)は「(コンクールに)出ることが決まってうれしかった。みんな心のどこかで出たいとの思いがあったと思う」と述懐する。
3年生を中心にまとまりを見せる
これまで吹奏楽の晴れ舞台は、文化祭や、野球部を応援するブラスバンドとしての活動だったが、競技スポーツの試合と同様のコンクールに出場することで、自分たちのレベルを実感したかった。当初は音楽で競い合うことに抵抗があった部員もいたが、今では「出場するからには、いい演奏をして金賞を目指したい」(下畑)との思いが強くなった。
フルート奏者の松田ほのか(3年)は「今回の編成では一番高い音を出す楽器となるので、キレイな音を出したい。コンクールは緊張すると思うけど楽しみたい」と話し、テナーサックス奏者の礒本帆乃花(同)は「今の自分たちの演奏を出し切りたい」と意気込む。
柳ケ浦吹奏楽部の挑戦は、始まったばかりだ。
コンクールに向けて一体感が高まる
(柚野真也)
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