県高校野球選手権 投手陣でつかんだ優勝 柳ケ浦、接戦制し夏へ弾み 【大分県】
野球
甲子園を目指す注目の3年生 ライバルはこの選手です!②
2年ぶりに開催される全国高校野球選手権大分大会。高校球児の憧れの舞台となる甲子園を懸けた戦いが始まる。ここでは今大会の注目選手を紹介、気になる選手を聞いた。
林田夢大(津久見3年)
2003年5月17日、右投右打、セカンド、170cm、70kg、上野ケ丘中学出身(前所属チームは大分明野ボーイズ)
昨年の2020大分県高校野球大会ではノーシードから頂点に立ったチームの原動力となった。新チームになってからは唯一無二の存在としてマウンドに立つ。常に高いレベルを求める孤高のエースは時として近寄りがたい雰囲気があったが、藤丸崇監督が「野球人とは、どうあるべきか」を説き、仲間を思いやり、チームの先頭に立って戦う姿勢を植え付けた。今では誰よりも声を出し、仲間を鼓舞する姿を見せる。マウンドでの立ち振る舞いに品格が現れ、こだわりの直球は速さだけでなく、コントロールもレベルアップし、最後の夏に挑む。
気になる選手は?
衛藤晃太(大分舞鶴3年)
ボーイズリーグのときから対戦していて、負けたくない思いは強い。対戦したら絶対に抑えます。センバツ(選抜高校野球大会)準優勝の明豊の存在も気にはなりますが、対戦するとなれば、これまでやってきたことを全て出し切ってチームのために投げ抜きたい。
米田友(明豊3年)
2003年11月7日、右投左打、サード、173cm、72kg、松洋中学出身(前所属は和歌山御坊ボーイズ)
中学の頃から全国大会で活躍し、2017年に全国高校野球選手権大会でベスト8入りした明豊の試合を見て、「自分が一番成長できる高校」と入学した。3年間で着実に力を伸ばし、守備に安定感があり、高い打率を残す。狙い球を絞らずとも力みなくバットの芯に当て、広角に打ち分けることができる。選抜高校野球大会で準優勝したが、目標は日本一。「もう一度、甲子園で勝負したい。当たり前のことを当たり前にできれば勝ち上がることはできる」とバッティング同様に力みはないが、甲子園への思いは誰よりも強い。
気になる選手は?
林田夢大(津久見3年)
公式戦や練習試合で対戦しているピッチャー。明豊のピッチャーを除けば県内でナンバーワンだと思います。何度も対戦しているので、攻略するイメージがある。自分のスイングをすれば打てると思っています。
(柚野真也)
野中誠司(柳ケ浦3年)
2003年12月27日、右投左打、ファースト、170cm、72kg、長洲中学出身
チームのリーダ格は、明るい性格と積年の努力で監督とチームメートの信頼を得た。冬場の走り込みとタイヤ押しで下半身を徹底的に鍛え、飛距離が伸び長距離打者へと成長した。春の九州大会では勝負強さを見せて自信を得たが、「自分たちは弱い。県内最弱チームとして下からはい上がる」と、今大会第3シードを獲得しても慢心はない。「目の前の試合に全力で臨み、チャンスで打つ。その先に甲子園があると思う」と最強のチャレンジャーとして頂点を目指す。
気になる選手は?
宇佐高校の3年全員
中学で一緒に野球をしたチームメートは、ほとんど宇佐に行きました。練習試合や公式戦で対戦するときはいつもバチバチ。僕は甲子園に行きたくて柳ケ浦に入学しましたが迷いはなかったし、後悔もしていない。宇佐に勝って、準々決勝で明豊を倒し、勢いを付けたいです。