バサジィ大分 つかんだ初勝利 走って守って決めた 【大分県】
フットサル
バサジィ 今季注目の滝沢太将「スペシャルな存在となる」
開幕2試合が終わり未勝利のバサジィ大分だが、選手個々の仕上がりは悪くはない。開幕戦でチームの今季初得点を決めた滝沢太将は「体のキレはいい。例年のようにスタートダッシュはできていないが、選手同士の連係がかみ合えば結果は出ると思っている。チームの目標は優勝。そのために今季は得点、アシストで40点に絡んでチームの勝利に貢献したい」と目標を掲げる。
昨季が終わってから肉体改造に着手。「オフはどうしても体重が増えるので、食事から改善した」と野菜中心の食事に切り替えた。体重の増減を安定させたことで、コンディションを一定に保つことに成功。シーズン前の練習から体が軽く「毎日の練習でも集中力が高まり、試合をイメージして一つ一つのプレーができるようになった」と変化を語る。
今季は勝負の年と位置付ける
高校卒業後に名古屋オーシャンズサテライトでフットサルを一から学び、2019年に大分に移籍。大分で3シーズン目を迎えた24歳は、今季を「勝負の年」と位置付けている。伊藤雅範監督は「得点の部分で最後に仕事ができる選手」と評価する一方で「いい選手であることに間違いはないが、スペシャルな存在にならなければその上がない。今年は結果にこだわってほしい」と期待する。
伊藤監督が評するように、滝沢はパスもシュートもドリブルも高い水準でプレーするバランスの取れた選手だが、チームメートの小門勇太のような強烈なシュート、吉田圭吾のような1対1の強さといった「滝沢といえば」という代名詞がない。今季はチームの主軸としてシーズンを通して安定した結果を残すことと、自分らしさを追求するシーズンとなる。開幕を前に、若い選手を中心に集めた日本代表候補キャンプで、同学年の吉田圭吾が選出されたことも刺激となっている。「今の僕は世界で戦える武器がないということ。今季はそれを覆すためにもスペシャルな存在となる。人生を懸けて全試合戦う」と強めた語気に強い覚悟を感じる。
チームメートに愛される滝沢太将
(柚野真也)