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県高校総体 バスケットボール女子 ようやく手にしたタイトル、明豊が12年ぶりのV

県高校総体 バスケットボール女子 ようやく手にしたタイトル、明豊が12年ぶりのV

大分県高校総合体育大会

6月6日 佐伯中央病院アリーナ

バスケットボール女子

決勝リーグ

①明豊3勝②中津北2勝1敗③藤蔭1勝2敗、中津東3敗(順位は大会規定による)

明豊92―82藤蔭

明豊108―74中津東

明豊81―75中津北

 

 タイトルから遠ざかっていた明豊が12年ぶりの優勝を決めた。「新人大会以降の経験と自信が結果につながった」。優勝を決めた後、目に涙を浮かべながらも笑顔で語った杉山真裕実監督。選手たちも喜びと達成感に満ちた表情で健闘をたたえ合った。

 

 決勝リーグ最終戦は、互いに2勝同士の中津北との対戦。2月の県高校新人大会では中津北に勝利したが、その後の練習試合では20点差をつけられるなど決して油断のできない相手だった。序盤は一進一退の攻防が続き、第3クオーター(Q)までは明豊のわずかなリードでゲームが進んだ。坂田愛留(3年)がリバウンダーとして力を発揮したことで、他の選手たちも思い切ったシュートを打てた。さらに、中津北のファウルを誘う積極的なオフェンスでフリースローを獲得し、これも着実に決めたことで得点を重ねた。

 

 第3Qで一度逆転される場面もあったが、「これまでは一度崩されると流れを引き戻せなかったが、精神的な成長が今回の勝因」と杉山監督が振り返ったように、冷静に試合を進めた。冬場に取り入れた筋力トレーニングも功を奏し、ルーズボールやリバウンドなどのコンタクトプレーでも劣勢になることはなく、集中力も最後まで切れることがなかった。

 

ゴール下で奮闘した坂田愛留

 

 今大会は明豊にとって危機的状況で挑んだ大会だった。チームの支柱となるキャプテンの金丸瑞稀(同)が大会直前に負傷。前日の藤蔭戦には満身創痍(そうい)で出場して勝利に貢献したが、最終日はコートに立てる状態ではなかった。得点源の1人を失ったことで、「モチベーションを上げるのがかなり大変だった」と杉山監督。しかし、気持ちを切り替え、「キャプテンをインターハイに連れて行こう」という思いで結束し、勝ちにこだわったことが勝利につながった。

 

 ゲームキャプテンとしてコートに立った坂田は、「監督やキャプテンを全国に連れて行きたいという一心だった。“キャプテンの分まで”と全員が同じ気持ちで戦えたから優勝できたと思う」とほっとした様子で振り返り、「全国でどのくらい通用するか楽しみ」と待望の全国高校総体へ挑む。

 

12年ぶりの優勝となった明豊

 

 

(黒木ゆか)

大会結果

2023年度