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県高校総体 サッカー女子 セットプレーで3得点の柳ケ浦が14連覇

県高校総体 サッカー女子 セットプレーで3得点の柳ケ浦が14連覇

大分県高校総合体育大会

5月31日 大分県スポーツ公園サッカー・ラグビー場

サッカー女子

決勝 柳ケ浦3−1竹田南

 

 サッカー女子の決勝は、柳ケ浦が竹田南を3-1で下して14連覇を達成した。年々、力をつけている創部4年目の竹田南の堅い守備に手を焼き、過去の大会ほど大量得点を奪えなかった。それでも確実にセットプレーから得点を重ねて勝ち切ったが、林和志監督は「選手には予想以上に負けられないプレッシャーがのしかかった。狙いとするサッカーが全然できなかった」と厳しい表情を見せた。

 

 ゴール前に人数をかけて守る竹田南に対し、サイド攻撃を有効に使って揺さぶりをかけたかったが、相手のプレッシャーが厳しかった。キャプテンの川添ゆず(3年)は「ボールを持つ余裕がなく、試合を作れなかった」と反省。川添ら中盤の選手を経由できず、後方からの長いパスが増えた結果、大味な展開となったのは否めない。

 

全得点に絡んだ川添ゆず

 

 それでも柳ケ浦にはセットプレーから得点できる武器がある。CKを得ると、左右の足で高精度のキックを蹴る川添が、ゴールに向かうインスイングとゴールから遠ざかるアウトスイングを蹴り分け、3得点全てを演出した。前半9分のCKは「直接狙った」と川添。右足で蹴ったインスイングのキックはオウンゴールを誘発して先制。17分にも同じようにCKから追加点を奪い、後半3分には清水瑠那(2年)の頭にピンポイントで合わせた。

 この3得点には林監督も納得。「試合の流れから得点できるのが理想だが、九州、全国に出ればこう着した試合が続く。そうしたときにセットプレーから得点できるのは強み。川添のキックはもちろんだが全体的にセットプレーの精度は高くなっている」

 

 2月の九州高校大会で初戦負けしてから、運動量を増やすために走り込んだ。その成果は今大会では発揮できなかったが、19日からはじまる全九州大会で生かしたい。チームには徹底すべき「4原則」が掲げられている。球際、切り替え、ハードワーク、そして、コミュニケーション。川添は「今日の試合はボールに対する執着心がなかった。失点もコミュニケーションを図れば防げていた。もう一度4原則を徹底して全国を目指したい」と出直しを誓った。全九州大会で上位2チームになれば全国高校総体の出場権を手にする。強豪校がそろう九州を勝ち抜くのは簡単ではないが、走り切るサッカーで全国行きを狙う。

 

全国高校総体を目指す柳ケ浦

 

 

(柚野真也)

 

大会結果