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世界基準が大分に来た ジュニアアスリート発掘イベントBOSTA SPORTS FESTIVAL 【大分県】

世界基準が大分に来た ジュニアアスリート発掘イベントBOSTA SPORTS FESTIVAL 【大分県】

 ジュニアアスリート発掘イベント「BOSTA SPORTS FESTIVAL」が2、3日の両日、豊後大野市の大原総合体育館などであった。全国から集まった小中学生約400人がトップレベルのトレーニングを体感した。

 本イベントは、米フロリダ州に拠点を置く国際的養成機関「IMGアカデミー」公認のもと実施された。世界で活躍する指導者が来日し、テニス、サッカー、バスケットボールの3競技で実技指導した。会場では、単なる技術指導にとどまらず、「なぜその動きが必要なのか」という本質に踏み込んだ助言が飛び交い、選手たちは一つ一つの動作に意味を見出していった。

バスケットボールに参加した子どもたち

 テニスコートでは、打球の質よりも準備の速さが強調され、サッカーではボールを受ける前の体の向きが繰り返し修正された。バスケットボールではコーチが実演を交え、「足の使い方」「間合い」「判断の速さ」といった要素を具体的に示した。参加者は「プレーのやり方を知ることができてうれしい」「体の使い方を学べた」と口々に語り、その表情には確かな手応えが浮かんでいた。

ボールタッチや体の使い方などを学んだ

 特筆すべきは、メンタル面へのアプローチである。座学ではメンタルコーチが「内なる強さを言語化することが、最高のパフォーマンスにつながる」と説いた。技術と同様に、思考と感情のコントロールを磨くことが、世界で戦うための条件であることを、子どもたちは初めて実感したはずだ。

 IMGアカデミーは1978年に創立。東京ドーム約50個分の敷地に最先端施設を備え、テニスの錦織圭をはじめ、数多くのトップアスリートを輩出してきた。80カ国以上から選手が集い、競技力と人間力を同時に育む教育機関として知られる。その指導哲学の一端が、今回大分の地で共有された意義は大きい。

 今回のイベントでは、参加者の中から技術と可能性を認められた6人が選出され、今夏の短期留学への道が開かれる。世界への扉は、決して遠い場所にあるわけではない。BOSTA SPORTS FESTIVAL運営協議会の釘宮浩三会長は「多くを吸収し、今後のプレーに生かしてほしい」と語った。その言葉通り、この2日間は“体験”では終わらない。ここで得た気づきをどう日常に落とし込むか。そこにこそ、このフェスティバルの本当の価値がある。

 世界基準を知った子どもたちの眼差しは、すでに次のステージを見据えている。大分から世界へ。その可能性は、確かに芽吹いている。


(柚野真也)

大会結果