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ラグビー 久しぶりの単独校参戦となる別府鶴見丘フィフティーン

ラグビー 久しぶりの単独校参戦となる別府鶴見丘フィフティーン

 部員不足に悩まされていたが、必死の勧誘で試合規定人数がそろった。別府鶴見丘は県高校総体の15人制ラグビーに2013年以来の単独校として出場する。キャプテンの甲斐翔太郎(3年)は、「そろいのジャージーを着て試合ができることがうれしい。これまで3年間やってきたことを出し切って、楽しみたい」と気分は高まっている。

 

 新1年生が入学した4月から、休み時間や練習前の時間を利用してラグビー経験者をリサーチし、帰宅途中の生徒に声を掛け、ラグビーの楽しさを伝えた。見学に訪れた生徒に対しては、丁寧な指導で一緒に体を動かす。今も勧誘活動を続ける中5人の新入部員を迎え、試合出場の規定人数を超えることに成功した。

 

県高校総体に向けて練習にも熱が入る

 

 今年3月の九州高校新人大会の10人制に単独校として出場。どこからでも攻撃ができ、相手守備に的を絞らせないアタックと粘り強いタックルがチームの持ち味だ。九州大会で勝つ喜びを知った選手たちの気持ちは「15人制での勝利」へと向かった。武生博幸監督は「この子たちだったら15人制であっても、これまで通りに鶴見らしいラグビーをしてくれるはず」と期待する。

 

 副キャプテンの高野蒼空(同)は「僕たちにとって最初で最後の単独校での15人制。自分の長所を出したい」と話し、ムードメーカーの谷口一護(同)は、「ラグビーを楽しみ、まずは1勝が目標」と勝負にこだわり、結果を出して後輩に鶴見魂を継承するつもりだ。文武両道、そして「部活勧誘のプレゼンテーション」がラグビー部の継承事項だ。「まずは部員集めから始めてチームをつくる。ここでしかできない経験。チームメートのありがたみを知ったし、チームワークもいい。このメンバーで少しでも長くラグビーをしたい」(甲斐)。

 別府鶴見丘“フィフティーン”の挑戦が始まる。

 

15人制での1勝が目標となる別府鶴見丘

 

 

(柚野真也)

大会結果