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総合型地域スポーツクラブの理想型を追い求めたNスポーツクラブ 

総合型地域スポーツクラブの理想型を追い求めたNスポーツクラブ 

 2004年に設立、17年の歴史を持つ「Nスポーツクラブ」。2016年には、総合型地域スポーツクラブとしては全国的にも珍しいクラブハウスを併設した1万5千平方㍍の芝生グラウンド「Nスポランド」を完成させ、幅広い世代が気軽にスポーツを楽しむことができる “拠点”として、さらなる充実を図った。

 現在、会員数は約700人。「いい汗・いい顔・いい仲間」をモットーに、子どもたちの体力向上や、高齢者の健康増進を目指し、さまざまな活動を行っている。

 

 「子ども向け」「成人向け」「高齢者向け」「混合・その他」の多種多様なサークルがあり、子ども向けはスポーツサークルが中心。硬式野球のボーイズリーグに所属し、県内でもトップクラスの実力を誇る「大分七瀬ボーイズ」や、近隣の大分市野津原中学校と連携した「硬式テニス」といった“本格派”はもちろん、遊びを取り入れながら運動の楽しさを味わえる小学生対象の「レインボー教室」など、気軽に参加できる教室も多い。「子どもたちが運動に親しむ機会を提供し、スポーツの楽しさを伝えたい」とクラブマネジャーを務める小井手恵子さん。昨年は、野津原中学校で運動が苦手な子どもが “ゆるく”運動に取り組む「ゆる部活」を立ち上げるなど、運動部活動改革の一翼も担っている。

 

大好評だった天空フェス

 昨年度は“コロナ禍だからこそ”イベント運営にも力を注いだ。「コロナ禍では会員用の動画配信など新たな試みを行ったが、高齢の会員にはどうしてもハードルが高い。家にこもっていると気持ちもふさぎがちになるので、なんとかしたかった」と、感染症対策に最大限配慮した上で、昨年9月から今年3月にかけて「天空フェス」と題し、野外イベントを5回開催。野津原に新たに完成したのつはる天空広場を利用し、ワークショップやパンフェス、高校生の吹奏楽演奏といったイベントを実施し、大成功を収めた。「久しぶりに楽しめた、来てよかったという参加者の声が何よりうれしかった」と小井出さん。この天空フェスは今年度も開催する予定だという。

 

 今年は大分初のプロ野球チーム「B-リングス」の支援母体としての活動もスタート。忙しい毎日を過ごす小井出さんだが、「地域のために何かできるのがうれしい。Nスポは、多くの方々のご協力、ご支援があって成り立っているクラブ。熱意を持った指導者も多いので、ぜひ気軽に遊びに来てほしい」と笑顔で語る。

 コロナ禍ではあるが、Nスポーツクラブは地域のために、子どもたちの未来のために、常に新たな可能性を模索し続けている。

 

密を避けるために、ボールエクササイズも外で実施

 

【クラブデータ】

Nスポーツクラブ(NPO法人 七瀬の里Nクラブ)

活動場所/Nスポランド(大分市)ほか

教室/子ども向け、成人向け、高齢者向けサークル多数

詳しくはホームページで

対象年齢/幼稚園児〜

参加条件/特になし。地域外の人も可能

活動日/サークルにより異なる

年会費/入会金1,000円

※サークルにより月会費が別途必要

※スポーツ系のサークルはスポーツ保険料が別途必要

問い合わせ/097-588-1662(クラブハウス) 

(甲斐理恵)