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全九州高校新人大会 ラグビー男子 伝統背負い再起を誓う大分舞鶴 【大分県】

全九州高校新人大会 ラグビー男子 伝統背負い再起を誓う大分舞鶴 【大分県】

 全国屈指の58回という花園出場を誇る伝統校、大分舞鶴。その名門が、5年ぶりの聖地帰還を目標に再び立ち上がった。今冨貴徳監督は昨年11月、新チーム始動とともに「黒衣軍団の逆襲」を掲げた。狙うのは単なる上位進出ではない。途切れかけた伝統の再点火である。

 花園制覇の経験がある黒色のジャージ。ラグビーファンやOBから注がれる視線は熱い。県高校新人大会の直前、大分舞鶴の練習場に卒業生で明治大学ラグビー部のプロップ田代大介(3年)の姿があった。田代は大観衆が詰めかけた年明けの第62回全国大学選手権決勝の早稲田戦で先制トライを奪い、7年ぶりの日本一に貢献したばかり。帰省中に2日間、復活を期す後輩たちの指導を買って出た。

OBの田代大介

 田代はひた向きに練習に打ち込む新チームに目をやり、「潜在能力と意識の高さはある。あとはモールやタックルの練習を試合でどう生かすか、その具体的なイメージを描くことが大事」と想定外を想定内にするという練習を積み重ねたからこその助言をした。「大分舞鶴は自分にとってのプライドだ。在学中に気づけなかったが、県外に出て初めて全国に応援してくれるファンがたくさんいることを知った」。見えない力にも後押しされる伝統の強さを感じている。

 OBの期待を背負い、県高校新人大会の決勝へ。田代と同じポジションの衛藤健作(2年)はスクラムの組み方を習い、大分東明戦で生かした。ゲームキャプテンを務めたロックの久保瑛太(2年)は接点の攻防で手応えを感じた。「スピードやスキルは負けている部分があったが、相手のモールをしっかりと止めることができた。今後は小さなミスをなくし、組織的なディフェンスでボールを取り返す。隙のないチームをつくりたい」と巻き返しを誓った。

名門復活の再起を懸ける大分舞鶴

 全九州高校新人大会では早稲田佐賀と引き分け、抽選負けで全国選抜を逃した。それでも挑戦は止まらない。黒衣軍団の復活とは、花園に立つことだけではない。積み重ねた鍛錬を結果へと結び付けること。その過程こそが、伝統を未来へつなぐ力となるのである。


(坂本陽子)

大会結果