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トリニータ 中断期間は自分たちのスタイルを追求

トリニータ 中断期間は自分たちのスタイルを追求

 2週間の中断期間を挟み、J1リーグが再開する大分トリニータ。中断期間中にあったYBCルヴァンカップの2節・徳島戦は1−0で勝利。リーグ戦連敗の悪い流れを切った。片野坂知宏監督は「早い時間の先制点が大きかった。結果が出たことで今後の連戦につながる。ただ、追加点が取れずにシュートまでいけなかった」と収穫と課題を口にした。

 

 徳島戦で先制点を挙げた長沢駿は、リーグ戦から2試合連続得点と調子は上向き。今季から加入した大型ストライカーは、「自分の武器である高さを周りの選手が生かしてくれている。大分の特徴はサイド攻撃。クロスを入れる前に自分のことを見てくれるようになった」と周囲との連係の良さが得点につながっていると語る。サイド攻撃を主体とするチームにとって、192㌢の高さは昨季までなかったもの。前線に明確な特徴のある選手がどっしりと構える安心感は、パスの出し手となる選手に好影響を与える。「多少ルーズなボールでも決めてくれる」(井上健太)。

 

2試合連続得点の長沢駿

 

 課題は明確。これまでリーグ戦とカップ戦計7試合を終えて、シュート数が2桁に達した試合がない。やみくもにシュートを打つ必要はないが、チャンスが少なければ得点は増えない。片野坂監督は「これまで同様にブレずにやるだけ。新しいメンバーが加わり、どんな組み合わせが効果的なのか見極めたい」と、自分たちのスタイルを追求する姿勢を示した。

 

 GKを組み込んだ攻撃を組み立てる戦い方に変わりはないが、対戦相手や力関係によって最終ラインの高さは変えている。これまでは試合を安定させるために自陣で守備ブロックを築くことが多かったが、「勝ち点を取るためには得点が必要」と、これから続く上位チームとの対戦では前線からの守備を取り入れるようだ。とはいえ成功の低いチャレンジでは意味がない。「試合の流れを読み、前線から奪いにいくタイミングを見極める必要がある」と片野坂監督。川崎、神戸、名古屋といった上位チームとの連戦では、戦況を見極め攻撃的な守備で勝利を狙う。

 

ホワイトボードを使って戦術を落とし込む片野坂知宏監督

 

 

(柚野真也)

 

大会結果