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B-リングス 多くの期待を背負い船出 大分に野球がある幸せを届けたい

B-リングス 多くの期待を背負い船出 大分に野球がある幸せを届けたい

 独立野球の九州アジアリーグが幕を開けた。20日に予定していた熊本での開幕戦がグラウンドコンディション不良で順延となり、地元開幕となった大分B-リングス。2−3の惜敗となったが最後まで見せ場をつくり、今後の期待が高まる試合内容だった。広田浩章監督は「負けたので悔しい」と正直な感想を述べながらも、「勝負事は勝たないといけないが、まずまずの内容だった。早く一勝をしたい、全力でプレーする選手の姿を多くの人に見てほしい」と話した。

 

 開幕投手を務めたのは岡部峻太。順延でスライド登板となったが、状態は万全だった。140㌔台のストレートで投球を組み立て、スプリットとスライダーを決め球とした。先に得点を許したが、「相手が真っすぐに狙いを絞っていたので変化球を多くした」と配球を変えながら、丁寧に低めにボールを集めて試合をつくった。7被安打3失点、7回途中でマウンドを降りたが先発の役目は果たした。岡部は「ファウルで粘られリズムを崩した」と悔しさを隠さなかったが、次の登板に向けて課題が見つかったことは収穫だった。

 

開幕投手を務めた岡部峻太

 

 岡部を援護したい打線は、二回、八回のチャンスに1点ずつ加えたが、ビッグイニングをつくることができなかった。キャプテンの新井勝也は「予想通り接戦になったが、あと一本が出なかった」と悔やんだ。県内初のプロ野球球団に約1000人の観客が集まり、大きな手拍子で選手を後押しした。新井は「観客がいる中で野球ができてうれしい。モチベーションが上がるし、いいプレーができたのは声援のおかげ」とチームの思いを代弁した。

 

 黒星スタートとなった大分B-リングスだが、シーズンは始まったばかり。広田監督が「選手とともに成長してチーム一丸となって、勝利と大分に野球がある幸せを届けたい」と話し、新井は「気持ちを切り替えて次の試合に臨みたい。ぜひスタジアムに足を運んでほしい」と呼び掛けた。開幕戦は緊張から硬くなった選手がいたが、それだけ重圧を感じてプレーしていたということ。その経験は選手を育てる。大分のスポーツに新たなプロチームが増えたことを心から喜びたい。

 

試合後にファンに手を振る新井勝也

 

 

(柚野真也)