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テニス男子 メンタル強化し初の全国制覇を狙う大分舞鶴

テニス男子 メンタル強化し初の全国制覇を狙う大分舞鶴

 全国大会の常連校としてその地位を確立している大分舞鶴高校男子テニス部。昨年も全国高校選抜大会の出場を決めていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大会が中止となった。引退する3年生が残した「必ず日本一になる」という言葉をモチベーションに、先輩たちの無念を晴らしたいという意気込みがある。

 

 「昨年は3年生が主力のチームだっただけに、新チームのスタートが少し遅れてしまったが、九州大会では期待以上の結果を残してくれた」と大園洋平監督。決勝戦で柳川(福岡県)に敗れ惜しくも優勝は逃したが、「大会を通して強くなった。伸びしろはある」(大園監督)と全国高校選抜大会に向けて手応えを感じている。

 

  チームの中心となるのは、攻撃的なストロークやネットプレー、サーブ力を備えているキャプテンの秦亮介(2年)。技術のみならずムードメーカーとしてもチームを引っ張る。また、ミスが少なく、安定したストロークが武器の高妻蘭丸(1年)がエースとしての成長を見せるなど、個々の力はますます上昇中だ。

 

九州大会で手応えをつかんだ大分舞鶴

 

 21日から開催される全国高校選抜大会までに、「技術を上げるよりも、試合の組み立て方を考えて戦いたい」と、初の団体戦全国制覇に向けて意気込む大園監督。それぞれが持つ技術は九州大会後も成長していることから、的確な判断力を発揮するためのメンタルのさらなる強化が重要だととらえている。

 

 試合数が少なく、経験不足は否めないため、“気持ちで勝つ”という意識が勝利への条件になりそうだ。また九州大会で見えた課題の一つ、“勝負どころで攻める強い気持ち”で戦い抜く。「個人では勝てなくても団体で勝てるのが舞鶴らしさ。だからこそ納得のいく結果を残してほしい」(大園監督)。チームとして戦うことの面白さや、全員で勝つことの喜びを経験できれば、さらなる成長が期待できる。そして、試合ができることへの感謝を体現することで、結果は付いてくるはず。先輩たちが築いてきた歴史のさらなる高みへ登ろうとしている選手たち。「しまれ、がんばれ、ねばれ、おしきれ」の舞鶴魂を胸に全国制覇への挑戦が始まる。

 

全国高校選抜大会では優勝を目指す

 

 

(黒木ゆか)