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マネージャー戦記 「ハンドボール部強いね!」と言われたら誇らしい 藤明来(大分雄城台高校ハンドボール部2年)

マネージャー戦記 「ハンドボール部強いね!」と言われたら誇らしい 藤明来(大分雄城台高校ハンドボール部2年)

 目配り、気配り、心配りー。大分雄城台高校ハンドボール部のマネージャーはよく動く。監督や選手の動きを見て、次に何が必要なのかを考える。効率よく、分刻みで組まれた練習メニューのタイマーを設定し、選手の脱いだジャージを畳み、水分補給の準備。練習後の補食のゆで卵を程よい半熟で作り、みそ汁を用意するなどマネージャー業務は多岐にわたる。藤明来は「勝ったときの、選手が喜ぶ姿を見るとうれしい」と話す。今月24日から始まる全国高校選抜大会では、選手とともに日本一を目指す。

 

Q:マネージャになった経緯を教えてください

 中学までバレーボールをしていたのですが、高校にバレーボール部がなくて、他の部活に入っても経験の差が出るのでマネージャーをしようと思いました。中学では九州大会などに出場するような強いチームだったので、本気で日本一を目指している部活のマネージャーになりたいと思い、いろいろな部活を見学しました。ハンドボールはすごく真面目に練習に取り組んでいたので決めました。

 

Q:実際にマネージャーの仕事をして思ったことは?

 強豪校特有の“圧”というか、監督も選手も競技に対する思いが強くて受け止めるまで必死でした(笑)。最初はバレーボールをしたいなと思ったこともありましたが、一緒に過ごす時間とともにチームの一員として扱ってもらえるようになり、選手を支える仕事も楽しいと思えるようになりました。

 

Q:マネージャーとして心掛けていることは?

 選手をサポートすること。気付いたことがあればすぐ行動するように心掛けています。次は何をするのか、監督や選手の動きを見て、準備できることがあれば先回りするようにしています。

 

監督や選手の動きを見て、先回りして業務をこなす

 

Q:練習の合間に調理場で何かを作っていましたが?

 練習後に食べるゆで卵です。1年生のマネージャーと交代で、部員21人分をほぼ毎日作っています。こだわりは、硬くなりすぎないように半熟で、見た目もツヤツヤで食欲をそそるように作っています。おいしいゆで卵を作る自信はあります!

 

Q:今月24日から全国高校選抜大会がはじまりますが、チームの特徴と試合の見どころを教えてください。

 技術の高い選手が多く総合力が高いチームですが、みんなが必死になって勝利を目指す姿を見てほしいです。去年は(新型コロナウイルスの影響で)全国大会が開催されず悔しい思いをしたので、思い切り悔いのないプレーをして、勝ち続けてほしい。それだけの実力があるチームです。

 

Q:今後はどのように選手を支えたいですか?

 もっとマネージャーとしてできることを増やして少しでも勝利に貢献したいです。勝てば選手と同じくらいうれしいし、周りの友だちから「ハンドボール部強いね!」と言われたら本当に誇らしい気持ちになります。

 

Q:では最後に選手にメッセージを。

 みんなは私の誇りです。全国高校選抜で日本一を目指しましょう!

 

チームを縁の下で支える藤明来

 

 

(柚野真也)