冬の主役たち バレーボール女子 努力で才能を研ぎ澄ます 忠願寺莉桜の現在地 【大分県】
バレー
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大分県高校新人バレーボール大会
1月25日 大分商業高校体育館
女子決勝
東九州龍谷2(25―23、25―14)0大分商業
大分県高校新人バレーボール大会女子決勝で、東九州龍谷が盤石の強さを示した。春の高校バレーで3位に入った勢いそのままに、決勝の大分商業を2―0で下し、43年連続43回目の優勝。今大会は4試合すべてをストレートで制し、新チームの船出を結果で飾った。
決勝の第1セットは、思わぬ接戦となった。序盤からレセプションが乱れ、試合は拮抗(きっこう)。だが、終盤で流れを引き寄せたのは鎌倉詩織(2年)だった。勝負どころでの連続ポイントが相手の粘りを断ち切り、接戦をものにした。第2セットに入ると様相は一変する。セッターの吉村はぐみ(同)が得意のサーブで主導権を握り、一気に点差を広げた。忠願寺莉桜(同)、松尾侑和(同)が前衛に並んだ場面では、高さと決定力を生かした攻撃がさく裂。試合は危なげなく進み、最後まで主導権を渡さなかった。

しかし、試合後の竹内誠二監督は浮かれる様子を見せなかった。「前チームと比べたら、全然弱い」。優勝直後とは思えない言葉が、新チームの現在地を端的に示す。春の高校バレーを戦った3年生が抜け、始動からわずか2週間。竹内監督は「多くをいじらない」ことを徹底し、1、2年生がどこまでできるかを見極めてきた。その中で要所を修正しながら勝ち切れたことは評価しつつも、荒さやミスは明確な課題として残った。
キャプテンの忠願寺も、その課題を冷静に受け止める。「日本一を目標に掲げているが、新人大会は通過点。優勝は自信になるが守備はまだまだ」。拾ってつなぐチームスタイルを掲げながら、ブロックとディグの連動やレセプションの精度には改善の余地があるという。

吉村もまた、「優勝してホッとした」と安堵(あんど)しながら、「一球一球の質」にこだわる姿勢を口にした。前チームは、リベロの源田真央(3年)が守備の要を担い、アウトサイドヒッターの藤崎愛梨(同)もリベロ並みのレシーブ力で後方を支えていた。実質的に「守れる選手が2人いる」状態で、チームの守備力は全国屈指だった。その守備力を引き継ぐため、短期間でレシーブ強化に取り組んできた。最上級生として迎えるこれからの1年に向け、日本一への覚悟をにじませる。松尾は「雰囲気を大事にした大会だった」と振り返り、高さを武器にブロックで存在感を示す決意を語った。
結果は完璧でも、内容には課題が残る。「まだ弱い」。その言葉を原動力に、守備の精度と再現性を高めながら、2月7日に始まる全九州選抜大会(熊本県)へと歩みを進める。完成形は、まだ先にある。
(柚野真也)
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